こども医療センター
設置目的
少子化の時代にあって、次世代の担い手であるこどもたちの健康維持は社会全体の責務です。一方、こどもの疾患は多分野にわたり、その診療においては高い専門性が求められます。そのため、富山大学附属病院こども医療センターでは、小児科を含む多くの診療科が強い連携のもと各領域の専門医師による高度小児医療や救急医療を実践します。そして、富山県内の小児医療提供の中心拠点として県内外の基幹病院や地域医療を担う病院やクリニックと連携して、富山県の小児医療の充実と安心を提供します。
診療体制・特徴
- 「こどもの患者さんの権利」を尊重し、こどもとその家族を支援します。
- 内科系・外科系の各診療科に小児医療に精通した医師を配置し、さらに既存の部署(周産母子センター、循環器センター内の小児循環器内科・外科、総合がんセンター内の小児・AYA世代・妊孕性センター、遺伝子診療部の遺伝相談室など)とも連携して、高度で集学的な小児医療を提供します。
- こども専用の小児病棟を完備し、また長期入院の学童が通学しながら治療が受けられる院内学級(すぎのき学級)を設けています。
- 病棟保育士、チャイルド・ライフ・スペシャリスト、心理師(士)、ソーシャルワーカーなど多職種で、通院ならび入院中のこどもとその保護者のサポートを行なっています。
主な対象疾患・高度な専門医療
小児の全ての疾患が対象となりますが、各科で特に専門としている領域について表にまとめましたので、ご参考にしてください。
こども医療センター 各科診療の一覧表
診療科 | 代表 | 得意とする診療分野 |
---|---|---|
小児総合内科 | 今井 千速 | アレルギー疾患、血液・腫瘍、感染症、内分泌疾患、遺伝相談 |
小児循環器内科 | 今井 千速 | 先天性心疾患、心筋症、川崎病、不整脈、肺高血圧症 |
小児発達神経科 | 今井 千速 | てんかん、神経変性疾患、遺伝性神経疾患 |
こどものこころと発達診療科 | 辻井 農亜 | 発達障害、児童精神疾患 |
小児外科 | 吉岡 伊作 | 新生児手術、小児腫瘍 |
小児循環器外科 | 芳村 直樹 | 先天性心疾患、心筋症、川崎病、不整脈、肺高血圧症 |
小児神経外科 | 赤井 卓也 | もやもや病、脳・脊髄腫瘍、二分脊椎、頭蓋骨縫合早期癒合、頭部外傷 |
小児救急 | 救急集中治療 | |
小児皮膚科 | 清水 忠道 | アトピー性皮膚炎、光線過敏症、血管腫・色素異常症に対するレーザー治療、良性/悪性皮膚腫瘍、遺伝性皮膚疾患 |
小児整形外科 | 川口 善治 | 側彎症、スポーツ外傷、先天性四肢疾患、腫瘍性疾患 |
小児婦人科 | 島 友子 | 腫瘍、思春期月経異常 |
小児眼科 | 林 篤志 | 斜視、弱視、先天性・遺伝性眼疾患、未熟児網膜症 |
小児耳鼻咽喉科 | 森田 由香 | 聴覚障害、中耳疾患、アレルギー疾患、気道狭窄 |
小児泌尿器科 | 北村 寛 | 腎尿路、生殖器の先天異常、神経因性膀胱、夜尿症、泌尿器悪性腫瘍 |
小児形成外科 | 佐武 利彦 | 顔面・四肢の先天異常、漏斗胸、ポーランド症候群、鼻咽頭閉鎖機能不全、各種再建手術 |
小児口腔外科 | 山田 慎一 | 顎口腔の先天異常、構音異常、摂食・嚥下リハビリ |
小児リハビリテーション科 | 服部 憲明 | 術後リハビリテーション、脳性麻痺 |
周産母子センター | 吉田 丈俊 | 新生児一般、発達など |
小児・AYA世代・妊孕性センター | 中島 彰俊 | 妊孕性温存における相談 |
詳しくは、各診療科のホームページでご確認ください。
各診療科の診療日
*初診・再診とも予約のみ
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
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小児総合内科 | 午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
午後 | 専門外来 | 専門外来 | 専門外来 | 専門外来 | 専門外来 | |
小児循環器内科 | 午前 | ○ | ○ | 専門外来 | ||
午後 | ○ | 専門外来 | ○ | |||
小児発達神経科 | 午前 | ○ | ○ | 専門外来 | ||
午後 | 専門外来 | 専門外来 | 専門外来 | 専門外来 | ||
こどものこころと発達診療科 | 午前 | |||||
午後 | ○ | ○ | ||||
小児外科 | 午前 | ○ | ||||
午後 | ||||||
小児循環器外科 | 午前 | ○ | ||||
午後 | ○ | |||||
小児神経外科 | 午前 | ○ | ○ | |||
午後 | ||||||
周産母子・新生児 | 午前 | ○ | ||||
午後 | ||||||
小児皮膚科 | 午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
午後 | 専門外来 | 専門外来 | ||||
小児整形外科 | 午前 | ○ | ○ | ○ | ||
午後 | ||||||
小児婦人科 | 午前 | ○ | ○ | |||
午後 | ○ | ○ | ||||
小児眼科 | 午前 | ○ | ○ | |||
午後 | 予約のみ | ○ | ○ | ○ | ||
小児耳鼻咽喉科 | 午前 | ○ | ||||
午後 | ○ | |||||
小児泌尿器科 | 午前 | ○ | ○ | ○ | ||
午後 | ||||||
小児形成外科 | 午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
午後 | ||||||
小児口腔外科 | 午前 | ○ | ○ | |||
午後 | ||||||
小児リハビリテーション科 ※1 ※2 |
午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
午後 | ||||||
小児・AYA世代・妊孕性センター ※3 |
午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
午後 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※1 【初診】月~金の午前。院内診療科からのリハビリテーション依頼にのみ対応。
※2 【再診】火・木の午前。当院入院患者対象。
※3 受付時間 8:30~17:00
紹介方法
- 診療科が特定できる場合には、その診療科宛にご紹介ください。
- 診療科が特定しづらい場合には、小児総合内科にご紹介ください。
- できるだけ、医療福祉サポートセンター(電話:076-434-7804)を通して予約をとってください。なお、緊急の場合には、その限りではありません。