病理診断科
診療体制・業務内容
病理診断科には現在10名の病理医が在籍しており、それぞれが専門性を活かして診断業務にあたっています。特に、病理専門医7名、細胞診専門医6名、分子病理専門医3名が在籍しており、各分野に精通した専門医が高度な知識と豊富な経験をもとに診療にあたっています。富山大学附属病院は高度医療を提供する施設であり、市中病院では診断や治療が難しい疾患を抱える多くの患者さんが来院されます。私たちは、そうした患者さんの病変のわずかな変化も見逃すことなく、正確な診断と適切な治療方針の提案ができるよう努めています。所属スタッフは日々の診断業務に真摯に取り組むとともに、新たな知識の習得や研究活動にも積極的に取り組んでいます。
特徴・特色
当科では、病理診断の充実はもとより、それに基づく確実な診療に貢献できるよう日々努力しています。また、今後の医療の発展に向けて、基礎研究と医療応用の現場をつなぐ「トランスレーショナルな役割」を担うことを目指しています。多数の病理検体から将来の新たな診療に役立つ情報を見出し、臨床各科に還元できるよう、基礎的な研究活動にも取り組んでいます。地域医療への貢献としては、関連病院の病理診断を担当しており、地域医療体制の一翼を担っています。さらに、国内における病理医不足の解消を目指し、地域連携機関病院と協力して独自の「富山大学病理専門医プログラム」を設け、多くの若く有望な病理医の育成にも力を注いでいます。
設備など
- 病理標本画像取り込み(バーチャルスライド)装置(浜松ホトニクス)
- 自動免疫染色装置(Roche)
- 液状化細胞診作製装置(ホロジック)
診療実績
検体数(過去5年間)
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
---|---|---|---|---|---|
組織診 |
6818 |
7330 |
7367 |
7363 |
7785 |
細胞診 |
4576 |
4625 |
4858 |
4631 |
4491 |
術中迅速組織診 |
416 |
490 |
493 |
523 |
564 |
術中迅速細胞診 |
139 |
198 |
172 |
180 |
179 |
病理解剖 |
21 |
42 |
36 |
34 |
23 |
診療スタッフ
職位 | 氏名 | 専門領域・資格など |
---|---|---|
科長 教授 |
平林 健一 |
胆膵の外科病理 日本胆道学会 認定指導医 |
教授 | 髙田 尚良 |
悪性リンパ腫の病理 日本病理学会 専門医・指導医・評議員 日本病理学会 分子病理専門医 日本臨床細胞学会 専門医 日本リンパ腫学会 評議員 |
診療講師 助教 |
奥野 のり子 | 日本病理学会 専門医・指導医 日本臨床細胞学会 専門医 |
病院助教 | 高木 康司 |
日本病理学会 専門医 日本病理学会 分子病理専門医 |
医員 | 南坂 尚 |
日本病理学会 専門医 日本臨床細胞学会 専門医 |
医員 | 市原 有美 | |
大学院医員 | 信清 孝太 | |
大学院医員 | 関口 和樹 | |
助教(法医学講座) | 一萬田 正二郎 |
日本病理学会 専門医・指導医 日本臨床細胞学会 専門医 |
非常勤医師 | 高田 友子 |
日本病理学会 専門医・指導医 |