診療体制

泌尿器科は腎尿路系、男性生殖器系および副腎を含む後腹膜腔の各種疾患を対象としています。専門領域として尿路性器腫瘍（副腎腫瘍、腎がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、尿膜管がん、陰茎がん、精巣がんなど）、後腹膜腫瘍、腎移植、小児泌尿器疾患（小児泌尿器科をご参照ください）、メンズヘルス（性機能障害、男性更年期障害など）、骨盤臓器脱、尿路感染症などの多彩な分野の診療を行っています。腎移植とメンズヘルス（性機能障害、男性更年期障害）に対しては、専門外来を設けスペシャリストを配しています。一般外来に関しては月〜金まで毎日診療を行っています

主な対象疾患

• 尿路性器悪性腫瘍（副腎腫瘍、腎がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、尿膜管がん、陰茎がん、精巣がんなど）
• 骨盤臓器脱、腹圧性尿失禁
• メンズヘルス（性機能障害、男性更年期障害など）
• 腎移植
• 尿路感染症（膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、尿道炎など）
• 後腹膜疾患（腫瘍、肉腫、炎症、後腹膜線維化症など）

※小児泌尿器科については、別項をご参照ください。
※当院は特定機能病院のため、成人の排尿機能障害（神経因性膀胱、過活動膀胱、前立腺肥大症など）および尿路結石症に対する治療は行っておりません。

高度な専門医療

• • 前立腺がんに対するロボット（ダ・ヴィンチXi/X）支援腹腔鏡下前立腺全摘除術
  • 腎がんに対するロボット（ダ・ヴィンチXi/X）支援腹腔鏡下腎部分切除術および腎摘除術
  • 腎盂・尿管がんに対するロボット（ダ・ヴィンチXi/X）支援腹腔鏡下腎尿管全摘除術
  • 膀胱がんに対するロボット（ダ・ヴィンチXi/X）支援腹腔鏡下膀胱全摘除術＋完全腹腔内尿路再建術
  • 腎盂尿管移行部狭窄症に対するロボット（ダ・ヴィンチXi/X）支援腹腔鏡下腎盂形成術
  • 骨盤臓器脱に対するロボット（ダ・ヴィンチXi/X）支援腹腔鏡下仙骨膣固定術
    2016年12月に富山県内に初めてダ・ヴィンチが導入されています。従来の腹腔鏡手術に比べ、繊細な動き、操作が容易で安全、適確な手術を行うことができます。前立腺がん、腎がん、腎盂・尿管がん、膀胱がん、腎盂尿管移行部狭窄症、骨盤臓器脱に健康保険適応で行っています。
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      腹腔鏡ポートにロボットアームが装着され手術中

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      コンソールにての術者のロボット操作

  • 副腎腫瘍に対する腹腔鏡下副腎摘除術
  • 精巣がんに対する腹腔鏡下後腹膜リンパ節郭清
  • 尿膜管腫瘍に対する腹腔鏡下尿膜管摘除術
  • 後腹膜腫瘍に対する腹腔鏡下腫瘍摘除術
  • 前立腺がんに対する強度変調放射線療法(IMRT)
  • がんゲノム医療
  • 前立腺がんに対する薬物療法：新規内分泌療法、化学療法（ドセタキセル、カバジタキセル）、Ra-223、PARP阻害薬など
  • 尿路上皮がんに対する患者の状態に合わせた種々の薬物療法
  • 転移性尿路上皮がんに対する免疫チェックポイント阻害薬
  • 膀胱がんに対する抗がん薬・BCG膀胱内注入療法
  • BCGの上部尿路（腎盂・尿管）への注入療法
  • 転移性腎がんに対する分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬
  • 進行性精巣がんに対する化学療法
  • 尿膜管がんに対する化学療法
  • 陰茎がんに対する化学療法
  • 精索静脈瘤に対する顕微鏡下低位結紮術
  • 性機能障害に対する体外陰圧式勃起補助具の使用
  • 生体腎移植：腹腔鏡下ドナー腎採取術 

専門外来

・メンズヘルス外来

性機能障害、男性更年期障害などについての診断、治療を行っています。

・腎移植外来

献腎移植のレシピエント登録時の精査、生体腎移植の適応、精査などを行っています。

主な検査・設備など

• da Vinci Xi
• da Vinci X
• 光線力学診断内視鏡システム
• 泌尿器内視鏡システム（軟性・硬性膀胱鏡、尿管鏡、腎盂鏡）
• 超音波装置（超音波断層法、カラードップラー法など）
• ウロダイナミックシステム

診療実績

ロボット手術、腹腔鏡下手術、内視鏡手術など尿路性器悪性腫瘍の手術を中心に年間約400件の手術を行っています。

診療科紹介

泌尿器科では尿路性器腫瘍（副腎がん、腎がん、膀胱がん、腎盂・尿管がん、前立腺がん、精巣がん、陰茎がん、悪性軟部腫瘍など）、性機能障害、男性更年期障害、腎移植などの多彩な分野の診療を行っています。また最近、女性泌尿器科の需要も高まってきており、当科においても骨盤臓器脱や腹圧性尿失禁などに対しての外科的治療を積極的に行っています。
特に力を入れている診療としては、からだに優しく確実性の高い手術（ロボット手術、腹腔鏡手術）が挙げられます。泌尿器がん、腎移植、女性泌尿器科など、幅広い分野で実施しており、好評を得ています。
薬物療法に関しても、科学的根拠に基づき、かつ患者さん個人に合った最適な治療を提供しています。セカンドオピニオンも積極的に受け入れています。

診療科長　　北村　寛

スタッフ紹介

外来担当表