リハビリテーション科診療部門
リハビリテーション科
診療体制・業務内容
超高齢化社会を迎えた日本では、リハビリテーション医療の必要性が益々高まってきています。富山県においてもリハビリテーション医療の充実は大きな課題であり、富山大学附属病院にリハビリテーション科が令和2年に開設されました。
県内唯一の特定機能病院、また、大学病院という特色を生かし、高度な専門医療を行っている各診療科と密な連携を取りつつ、患者さん一人一人に適したリハビリテーション治療を、より早期から行うことができる体制を整えています。
当科のリハビリテーション診療は、主に入院患者さんと退院後の患者さんを対象とし、患者さんやその家族の方を中心に、主治医、リハビリテーション科医、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、看護師、管理栄養士、薬剤師、社会福祉士/医療ソーシャルワーカー、介護支援専門員/ケアマネージャー、介護福祉士、歯科医などが1つのチームとして進めていきます。
主な対象疾患
脳卒中、骨折、リウマチ、加齢による関節の変形などの整形外科疾患、パーキンソン病などの脳神経疾患、心不全などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患、がん、様々なけがなど、対象は非常に多岐に及びます。
また、従来は「障害」に注目し、その克服がリハビリテーション診療の大きな目的とされてきましたが、近年は生活の基本である「活動」に注目し、日常、家庭、社会での活動を取り戻すことを目指すようになってきました。したがって、そのために、患者さんが本来持っている能力の維持や向上も重要です。
高度な専門医療
当科では最先端のロボットリハビリテーションや新しい装具などの導入に力を入れています。また、3次元動作解析装置や経頭蓋磁気刺激装置による運動神経の評価など、最新の検査機器を用いた神経科学、バイオメカニクスなどのエビデンスに基づく評価を行っています。
一部の病棟には、ベッドサイドと中央診療施設のリハビリテーション室でのリハビリテーション治療の橋渡しとしてリハビリテーション治療専用のスペースを設け、より早期から重症な患者さんに対して積極的なリハビリテーション治療に取り組んでいます。
→ 「中央診療施設等 リハビリテーション部」の案内も参照ください。
主な設備・検査など
- 能動型展伸・屈伸回転連動装置ウェルウォークWW-2000
- 上肢用ロボット型運動訓練装置(ReoGo-J)
- 筋力トレーニングマシン
- 電気刺激装置(IVES+)
- 各種物理療法機器
- 3次元動作解析装置
様々な環境下で、高性能なモーションセンサーにより、関節角度、加速度などの計測・解析が可能です。歩行の分析などに用います。
- 経頭蓋磁気刺激装置
磁気で運動神経を刺激することで、運動神経の機能を評価することができます。 - 体圧・足圧分布測定システム
横になった状態や座った状態でのベッドや椅子にかかる体圧の分布を調べることで、褥瘡(床ずれ)の予防対策などに役立ちます。また、立位時や歩行時のバランスのとり方、装具が適切かなどの評価に、足底にかかる圧力の分布を計測します。 - 多用途筋機能評価運動装置
- ポータブルスプリングバランサー
- 簡易上肢機能検査
- ローゼンスコア
診療科紹介
高度な医療を提供する地域の中核的医療機関である大学病院の特色を生かし、専門的な質の高いリハビリテーション医療を提供します。日々の診療では、患者さんが、安全に、楽しく、しっかりとリハビリテーションに取り組んでいただけるように努めてまいります。
大学病院リハビリテーション科としての診療の充実とともに、県全体のリハビリテーション医療の拡充も目標としています。その取り組みの一環として、富山県リハビリテーション病院・こども支援センターから引継ぎ、当院を基幹施設としたリハビリテーション科専門医を養成する専門研修プログラムを令和3年度より運営しています。
診療科長 服部 憲明
スタッフ紹介
職名 | 氏名 | 資格 |
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診療科長 教授 |
服部 憲明 | 日本リハビリテーション医学会 専門医・指導医 |
助教 | 乙宗 宏範 | 日本リハビリテーション医学会 専門医・指導医 |
医員 | 堀川 英世 |
外来担当表
曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
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再診 (要予約) |
服部、乙宗、堀川 | 服部、乙宗、堀川 | |||
専門外来 |