看護師特定行為研修センター
業務内容
平成27年(2015年)より、厚生労働省による「特定行為に係る看護師の研修制度」が開始されました。特定行為とは、医師が行う診療の補助の一部に位置づけられ、看護師が手順書をもとに行う実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能を必要とされる21区分(38行為)の医行為を指します。
富山大学附属病院では、令和元年(2019年)10月より、特定行為を行う看護師を育成するため、看護師特定行為研修をスタートしました。当初、4区分(12行為)で研修を開始しましたが、令和4年(2022年)度よりドレーン・カテーテル管理関連の5区分(6行為)を追加し、9区分(18行為)の研修を提供します。チーム医療の推進が進み、今後、特定行為の需要はますます高まることが予想されます。特定行為に関心のある施設や個人の皆様は、ぜひ当院での研修受講をご検討ください。
特徴・特色
最小1区分、最大13区分の選択が可能
本院の特定行為研修は、地域医療や急性期医療へ貢献できる看護師の育成を目的としています。令和5年(2023年)度より13区分(23行為)へ開講区分を拡大し、最小1区分、最大13区分の選択が可能となります(表1参照)。
「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」は必修とし、病院や在宅、診療科などを問わず、幅広い患者の栄養や水分管理に対応できる看護師を育成します。
「呼吸器(気道確保に係るもの)関連」、「呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連」、「循環動態に係る薬剤投与関連」、「心嚢ドレーン管理関連」、「胸腔ドレーン管理関連」、「腹腔ドレーン管理関連」、「栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連」、「創部ドレーン管理関連」、「動脈血液ガス分析関連」、「感染に係る薬剤投与関連」、「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」、「術後疼痛管理関連」では、呼吸機能や循環動態などに問題を抱える患者や手術後の疼痛・ドレーン管理を必要とする患者へ対応できる看護師を育成します。
※過去に特定行為研修を受けられた方は、必修科目の履修が免除となる場合があります。詳しくは、募集要項をご覧下さい。
表1
※令和5年(2023年)度追加区分
学習環境・指導体制
共通科目・区分別科目の講義はeラーニングで行います。自宅や職場をはじめ、365日利用可能な本研修センター(研修室)のパソコンを使用し、視聴することも可能です。研修開始後は本研修センター内で無線LANの利用が可能となりますので、ご自分のパソコン等を持ち込み視聴することもできます。
集合研修で行う演習や実習は、指導医・専門医資格を有する医師や薬剤師、特定行為研修を修了した看護師など、大学病院ならではの指導経験豊富なスタッフが担当します。
研修に関し何かお困りの際は、専任スタッフにいつでも相談が可能です。
研修修了後は、修了生の自施設での活動をサポートし、継続的にフォローアップをします。
スタッフ
職名 | 氏名 | 所属(役職) | 資格 |
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看護師特定行為研修センター長 | 芳村 直樹 | 外科学(呼吸・循環・総合外科)教授 | 外科指導医・専門医 心臓血管外科専門医 循環器専門医 |
看護師特定行為研修副センター長 | 川上 正晃 | 集中治療部助教 集中治療副部長 |
麻酔科指導医・専門医 |
看護師特定行為研修センター主任(研修責任者) | 岡畑 知恵 | 教育担当看護師 | 特定行為研修4区分修了 |
研修生募集の案内
※2024年度の募集は終了致しました。
※2025年度の募集要項は、2024年12月頃にアップロード予定です。
(参考)
・募集要項2024(PDF)
・出願書類一式2024(Word)
2024年度 研修生審査合格者発表
問い合わせ
看護師特定行為研修センター
Email:tokutei@med.u-toyama.ac.jp
TEL:076-434-7003(直通)