リハビリテーション科

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プログラム名 「富山県リハビリテーション科専門研修プログラム」
専門研修期間 3年
募集人数 3人

A.プログラム概要

プログラム統括責任者 服部憲明

富山県リハビリテーション科専門研修プログラムは、富山大学附属病院を基幹施設とし、新川、富山、高岡、砺波のすべての2次医療圏に専門研修連携施設(連携施設または関連施設)を有します。それぞれの施設の特徴を生かし、効率よく多くの症例の経験ができます。また、都会型の回復期リハビリテーション医療や臨床研究活動を経験できる施設も加わることで、専攻医の皆さんの多様な希望に応えられる研修プログラムとなっています。

プログラムの特徴
  • 多様な連携施設群
    大学病院をはじめ、地域の中核病院や小規模病院、また都会に位置する病院など、それぞれ特色のある9つの医療機関で構成されており、研修医の希望に沿って、急性期、回復期、生活期のリハビリテーション医学・医療を全般的に学ぶことができます。
    以下、各施設の特色の概要です。

    〇富山県リハビリテーション病院・こども支授センター(富山県富山市)
     富山市内に位置し、小児から高齢者まで多彩な症例を対象に、回復期から生活期のリハビリテーション医療を研修することができる総合リハビリテーション病院です。また、こども支援センター内の障害者支援施設の嘱託医療機関として、診療のみならず、障害者の健康管理や機能訓練にも携わることができます。
    〇金沢医科大学病院(石川県金沢市)
     大学病院としては全国的に珍しい38床の365日稼働しているリハビリテーション病棟を有し、急性期リハビリテーションからシームレスな回復期リハビリテーションヘの移行を実践しています。
    〇市立砺波総合病院(富山県砺波市)
     砺波医療圏の中核病院であり、急性期病院としてICUから亜急性期、そして地域へつなぐリハビリテーションまで幅広く行っています。対象とする対象疾患は多彩ですが、特にバクロフェン髄腔内投与療法(ITB療法)については北陸三県下で最も施行患者数が多く、北陸三県内から紹介患者が集まり、infusion pumpの留置からその後のリフィルまでを一施設でフォローしている施設としては全国に比類なく、ITB療法について深く研修することができます。
    〇富山西リハビリテーション病院(富山県富山市)
     富山市西部にある回復期リハビリテーション病院です。関連病院である富山西総合病院との有機的連動で医療サービスを提供しています。自動車運転シミュレーターによる運転再開アプローチなどユニークな診療を行っています。関連施設も多く、急性期から回復期、更に在宅生活から施設ケアまで幅広い対応を行っています。
    〇医療法人光ヶ丘病院(富山県高岡市)
     高岡医療圏に位置する慢性期医療を中心とした病院です。急性期、回復期、生活期と幅広い リハビリテーション医療に対応し、摂食嚥下機能評価、ボツリヌス療法や筋電図検査も行っています。 また同一法人には介護保険施設が多くあり、医療だけでなく、介護まで含めたリハビリテーション医学を学ぶことができます。研究面では、院内に倫理審査委員会が設置されており、 学術集会での発表や研修会への参加のサポートを行っています。
    〇森之宮病院(大阪府大阪市)
     大阪市内に位置しており、富山県と異なる、都会型の地域医療を経験することができます。また、神経リハビリテーションについては、専門の研究部を有し、公的研究費の助成を経て、国内外のガイドラインやレビューでも取り上げられる質の高い臨床研究を行っています。リハビリテーション科専門医として、リハビリテーション医療に貢献できるような研究をどのように進めていくのかを経験できる施設でもあります。
    〇富山県済生会高岡病院(富山県高岡市)
     高岡医療圏に位置し、回復期リハビリテーション病棟を有しています。長年にわたる整形外科・脳神経外科・外科で培われたノウハウが回復期で活かされています。整形外科の人工関節・脊髄内視鏡低侵襲手術症例、脳神経外科の脳深部刺激やITBなどの見学も可能です。がんリハビリテーション、心大血管・呼吸器リハも行っています。また、摂食嚥下専門外来を開設しており、地域から幅広い症例の紹介があります。
    〇アルペンリハビリテーション病院(富山県富山市)
     富山市内に位置し、リハビリ訓練用ロボットや三次元動作解析システムを用いた先進的リハビリテーションを実践しており、心理社会的援助メソッドによる障害者に寄り添った支援や自動車運転再開アプローチも行っています。関連法人も含めると、回復期から在宅生活まで、トータルでサポートしています。
    〇丸川病院(富山県入善町)
     新川医療圏の地域に密着した病院であり、医師にはさまざまな問題を抱えた患者さんの疾患あるいはライフステージに合わせた医療・リハビリテーション・介護のマネジメント能力が求められます。診療科や部署で細分化された大病院とは異なる医師の役割を体感し、その視点を磨くことができます。
  • リハビリテーション科専門医認定の申請資格の基準を満たす研修内容
    本プログラムは、日本専門医機構のリハビリテーション科研修委員会が提唱する、国民が受けることのできるリハビリテーション医療を向上させ、さらに障害者を取り巻く福祉分野にても社会に貢献するためのプログラム制度に準拠しており、本プログラムを修了することで、リハビリテーション科専門医認定の申請資格の基準を満たすことができます。

B.キャリア形成プログラム

C.専門医取得のためのハードル(研修修了要件)(詳しくは学会HP参照)

修了要件
  • 3年間の研修機関における年次毎の評価表および3年間のプログラム達成状況にもとづいて、知識・技能・態度が専門医試験を受けるのにふさわしいものであるかどうか。
  • 症例経験数が、下記の日本専門医機構のリハビリテーション科領域研修委員会が要求する内容を満たしているものであるかどうか。
  • 研修出席日数が足りているかどうか。
日本リハビリテーション医学会専門医制度が定める研修力リキュラム
に示されている経験すべき症例数
  1. 脳血管障害・頭部外傷など:15例
  2. 運動器疾患・外傷:19例
  3. 外傷性脊髄損傷:3例
  4. 神経筋疾患:10例
  5. 切断:3例
  6. 小児疾患:5例
  7. リウマチ性疾患:2例
  8. 内部障害:10例
  9. その他:8例

以上の75例を含む100例以上を経験する必要があります。

上記終了判定要件を、専門医認定申請年(3年目あるいはそれ以後)の3月末に研修プログラム統括責任者または研修連携施設担当者が研修プログラム管理委員会において評価し、研修プログラム統括責任者が修了の判定をします。その後専攻医は専門医認定試験を受け、合格するとリハビリテーション科専門医になることができます。

D. サブスペシャルティ研修・大学院進学

リハビリテーション科専門研修カリキュラムの内容を達成できることを条件とし、一定期間、大学院に所属するか研究施設に出張して研究を行うことが可能です。社会人大学院や臨床医学研究系大学院に在籍し、臨床に従事しながら研究を行う期間については、そのまま研修期間に含めることができます。
リハビリテーション科専門医を取得した医師は、リハビリテーション科専攻医としての研修期間以後に Subspecialty 領域の専門医のいずれかを取得できる可能性があります。(現在、検討中)

E.問い合わせ先

富山大学附属病院 リハビリテーション科
担当:服部憲明(プログラム統括責任者)
E-mail: rehab@med.u-toyama.ac.jp
Tel: 076-415-8841 Fax: 076-434-1463