産婦人科

プログラム名 「富山大学産婦人科研修プログラム」 
研修期間 3年
募集人数 8人

A.プログラム概要

プログラム統括責任者 中島彰俊

富山大学附属病院産婦人科を基幹施設とし、連携施設とともに研修施設群を形成して専攻医の指導にあたります。これは地域医療を経験しその特性の習熟を目的とし、高度かつ安定した地域医療の提供を可能とする専門医を育成するものです。また、大学病院ではハイリスク妊婦の妊娠・分娩管理、進行婦人科癌におけるゲノム診療および低侵襲手術の経験、無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)および遺伝性癌を含むゲノム医療、AYA世代癌の総合的ケア、合併症を持った女性のプレコンセプションケアなどを学んでもらいます。一方、大学病院では経験する事が少ない性感染症、骨盤臓器脱、避妊指導なども施設群全体で習得する専攻医研修システムを提供します。それぞれの連携施設には得意とする産婦人科診療内容があり、基幹施設を中心に複数の連携施設をローテートする事で生殖医療、婦人科腫瘍(類腫瘍を含む)、周産期、女性のヘルスケアの4領域を総合的に研修することが可能です。産婦人科医師としての目標を持った方には目標到達に近づける研修を、目標を探している方には広く経験をすることで、目標を見つけていける研修を提供しています。

学術的特徴
  • 基幹施設研修中は、1回以上の産婦人科関連学会での学会発表の指導をします。
  • 論文は専攻医一人一人に担当指導医1人をつけ、研修修了までに1編を作成できます。
  • 専門医になるための勉強会、および専門医試験対策を提供しています。
  • 基礎・臨床的問題点解決を図るため、自分の興味ある分野の研究に参加してもらいます。
  • 地域医療においても、各連携施設同士での研修会を実施し、研修の均てん化を図っています。
地域医療
  • 非基幹施設かつ、産婦人科医不足地域の施設で通算6か月以上の研修も経験できます。
  • 富山大学産婦人科施設群に属する連携施設の多くは、医師不足地域に属します。このため地域医療特有の産婦人科診療を経験し、地域の医療資源や救急体制について把握し、地域医療での実践範囲と、それに伴う病診連携の必要性、方法について実践できます。
  • 地域医療においては市町村の行政者との連携も緊密で、妊婦の保健指導や相談、支援に関与できます。
  • 婦人科がん患者の緩和ケアなど、ADLの低下した患者に対して、在宅療養支援病院、診療所、訪問看護ステーション等との連携で在宅医療の立案に関与できます。

B.キャリア形成プログラム

C.専門医取得のためのハードル(詳細は学会HP参照)

専攻医はWeb上で日本産科婦人科学会が提供する研修管理システムを用い、経験症例、学会発表、論文発表についての記録を行います。手術手技については、専門研修プログラム統括責任者または専門研修連携施設担当者が、所定の様式に基づき、経験症例数に見合った技能であることを確認評価します。専門医認定申請の終了要件として、経験症例数(分娩症例150例以上、単純子宮全摘出手術執刀10例以上等規定あり)、症例記録および症例レポート(14例)の提出、1回以上の学会発表、1編以上の論文発表等が必要です。

D.サブスペシャリティ研修・大学院進学

富山大学附属病院産婦人科は3年間の後期研修プログラムを行い、それが専門医取得のためのプログラムに相当します。通常、後期研修プログラム後の翌年に産婦人科専門医の取得が可能となります。その後、「Subspecialty産婦人科医養成プログラム」として、産婦人科4領域の医療技術向上および以下の専門医・認定医取得へつながるような研修と、リサーチマインドの醸成および医学博士号の取得を目指します。

(取得可能なサブスペシャリティおよび認定医)
  • 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医
  • 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
  • 日本生殖医学会 生殖医療専門医
  • 日本女性医学学会 女性ヘルスケア専門医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医 など

E.問い合わせ先

〒930-0194 富山県富山市杉谷2630
 富山大学産婦人科学教室
 富山大学産婦人科研修プログラム管理委員会
Tel: 076-434-7357
E-Mail: obgyn@med.u-toyama.ac.jp(産科婦人科専門研修プログラム実務担当)

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