小児科

プログラム名 「小児科専門医研修プログラム」
研修期間 3年
募集人数 9人

A.プログラム概要

プログラム統括責任者 吉田丈俊

富山県唯一の大学附属病院である本院は、主に2次から3次の高度な専門医療を提供するため、各領域の経験豊富な専門医が多数います。本プログラムでは県内すべての医療圏の中核病院が参加しており、小児科医として欠くことのできない救急疾患の対応や急性疾患の管理などが研修できます。さらに、地域の医療機関や慢性疾患を主に診ている医療機関などで研修することにより、地域の特性と病院の役割に応じて、すべての領域を幅広く経験します。3年間の専門研修のうち、1年間は富山大学附属病院小児科で主に循環器疾患、血液腫瘍疾患、神経疾患、呼吸器・アレルギー疾患、新生児疾患、先天異常疾患、集中治療、内分泌代謝疾患、消化器疾患、腎泌尿器疾患を担当医として研修します。あとの2年間は県内や近隣の総合病院でそれぞれ6ヶ月~1年間、主に小児救急や感染性疾患を研修します。また、3年間を通じ、外来での乳児健康診査と予防接種などの小児保健・社会医学の研修と救急疾患の対応も担当医として研修します。

学術的特徴
  • 受持患者などについて、常に最新の医学情報を吸収し、診断・治療に反映できる。
  • 医療を経験し、病態・診断・治療法の臨床研究に協力する。
  • 国際的な視野を持って小児医療を行い、国際的な情報発信・貢献に協力する。
  • 研修修了までに査読制度のある小児科関連雑誌に1編を発表する。
地域医療
  • 6つの地域病院の中から選択し、1年間の研修を行う。
  • 地域の小児科医の一員として健診・予防注射など保健医療を行うと共に、地域の二次救急医療機関として時間外診療や救急患者への対応に当たる。

B.キャリア形成プログラム

C.専門医取得のためのハードル(詳しくは学会HP参照)

①経験すべき症候・疾患・診察技能、技法に関する目標の達成(研修手帳参照)
②Mini-CEXによる評価、360度評価
③30例の症例サマリー
④小児科関連の筆頭論文1編以上(査読あり)

D.サブスペシャリティ研修・大学院進学

本プログラムでは、基本領域の専門医資格取得から、サブスペシャリティ領域の専門研修へと連続的な研修が可能です(ただし基本領域専門研修中に経験した疾患は、サブスペシャリティ領域の専門医資格申請に使用できない場合があります)。サブスペシャリティ領域の専門医資格取得のために専門研修プログラムの変更はできませんが、可能な範囲で専攻医が希望する専門領域の疾患を経験できるよう、当該領域の指導医と相談しながら研修計画を立案します。
また専門研修期間中の大学院進学も可能です。専門研修に支障が出ないように事前相談が必要ですが、小児科臨床に従事しながら臨床研究を進めるのであればその期間は専門研修として扱われます。ただし、研究内容によっては専門研修が延長になる場合もあります。

(取得可能なサブスペシャリティ)
  • アレルギー専門医(日本アレルギー学会)
  • 小児神経専門医(日本小児神経学会)
  • 小児循環器専門医(日本小児循環器病学会)
  • 小児血液・がん専門医(日本小児血液がん学会)
  • 新生児専門医(日本周産期新生児医学会)

E.問い合わせ先

富山大学医学部小児科
担当:田村賢太郎(研修プログラム管理者)
Tel: 076-434-7313
富山大学附属病院小児科専門研修プログラム管理委員会
E-Mail: pediatr@med.u-toyama.ac.jp

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