周産期プログラム

周産期重点プログラム

 

周産期重点プログラムとは

 厚生労働省は、昨今の医師不足による地域の崩壊が進む現状を踏まえ、研修医の募集定員が20人以上の基幹型臨床研修病院に対して、将来小児科医になることを希望する研修医を対象とした研修プログラム及び、将来産科医になることを希望する研修医を対象とした研修プログラムを必ず設定することを義務付けました。
 本院では、この省令を受け、現在の臨床研修プログラムを弾力化し、小児科及び産婦人科を希望する研修医を増やし、将来的に地域医療へ貢献する医師を育成することを目的として、次の3コース(小児科コース、産婦人科コース、総合コース)を設定しています。


特別コースでしか研修できない施設や関連病院など、一般プログラムと差をつけています。


1)小児科コース

  小児科は、感染、救急、アレルギー、循環器、血液、神経、新生児・未熟児など広範囲な診療分野をカバーしています。しかし、通常の初期臨床研修での短期間の小児 科研修では、これらを十分に研修することは困難です。そのため、より小児科研修を充実させた研修コースが小児科コースです。
 本コースは、初期研修2年間の内、小児科3か月、NICU3か月、合計6か月間の研修が可能です。


周産期プログラムでしかNICU研修を選択できません。


小児科コース ローテーション例

■バランスよく小児科を研修するコース

1年次 2年次
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
小児科
NICU
 
地域中核病院 地域中核病院 麻酔科
(4週救急可)
総合診療

 ※必修科目(内科6か月、救急3か月、地域医療1か月)は中核病院において研修します。



2)産婦人科コース

  産婦人科コースでは、まず産婦人科を3か月研修した後で、内科・救急を6か月研修し、全身管理できる医師となるようなプログラムを組みました。その後の必須選択で麻酔科、外科、小児科(NICU含む)、精神科から2診療科を選択してもらい、さらに大きく成長してもらいます。
 2年次の前半には、地域医療を症例の多い黒部市民病院、厚生連高岡病院で経験することで、産婦人科一般診療を十二分に体験することができます。おそらく、この半年で、かなりの事が自分自身で出来るようになるはずです。後半の6か月は、東京の愛育病院もしくは富山大学(3か月は内科)での研修となります。愛育病院では年間分娩数が2,700ですので、半年の間に少なくとも100例以上の分娩を体験でき、また数多くの母体搬送も経験できます。富山大学では合併症妊婦や婦人科腫瘍を経験し実習できます。


症例数の多い病院+大学病院で産婦人科を初期研修からしっかり研修します。


産婦人科コース ローテーション例

■ Aコース(2年目は大学研修で終わり、そのまま大学病院の後期研修につながるコース)

1年次 2年次
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
産婦人科 内科 救急
精神
 
選択必修 産婦人科
黒部市民、厚生連高岡など
内科
(大学病院)
産婦人科
(大学病院)

 ※救急(3か月)は、麻酔科(2か月)+救急(1か月)でも可。

 ※選択必修は外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科から選択




■ Bコース(2年目に愛育病院をローテートするコース)

1年次 2年次
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
産婦人科 内科 救急
精神
 
選択必修 産婦人科
(大学病院)
内科
(大学病院)
産婦人科
愛育病院、黒部市民

 ※救急(3か月)は、麻酔科(2か月)+救急(1か月)でも可。

 ※選択必修は外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科から選択



3)総合コース

  このコースでは一般コースとくらべて、小児科、小児外科、NICU、産科研修、分娩などの研修先も選択できることが特徴です。初期研修医のときに、小児科・産婦人科を少し密に研修したい場合に適しています。


一般コースより小児科・産婦人科の内容を濃くできます


総合コース ローテーション例

■一般コースと同じく、小児科4週、産婦人科4週以上を履修

■たすき掛け1年も含め、自由にプログラムが組めるコース


1年次 2年次
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
1~
4週
5~
8週
9~
12週
13~
16週
17~
20週
21~
24週
25~
28週
29~
32週
33~
36週
37~
40週
41~
44週
45~
48週
49~
52週
産婦人科 NICU 小児科 救急 麻酔科 内科 地域中核病院 地域医療
精神
 
小児外科 総合診療 内科








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