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『 乳がん・卵巣がん・大腸がん(リンチ症候群)の遺伝カウンセリング・遺伝子検査が当院でも受けられます!』

『 乳がん・卵巣がん・大腸がん(リンチ症候群)の遺伝カウンセリング・遺伝子検査が当院でも受けられます!』

1.遺伝子検査をお考えの方へ

 がんの発症には遺伝的要因と環境的要因が様々な割合で関わってきます。遺伝的要因が、がんの発症により強くかかわる場合、家族内・親族内にがん患者が多数みられることがあり「家族性がん」や「遺伝性がん」とよばれます。近年の分子遺伝学の進歩により「家族性がん」の原因が解明されある種の遺伝子の変異ががんの発症に関わることがわかってきました。このような医学の進歩のなかで家族性がんの患者さんとご家族のご要望に応えるため2015年4月から集学的がん診療センター内にがん遺伝子相談部門を開設いたしました。
 当部門では、臨床遺伝専門医と各診療科の専門医が協力し、がんの遺伝と遺伝子検査に関する説明(遺伝カウンセリング)を丁寧に行い、患者さんの希望に基づき倫理的問題について十分に配慮した上で遺伝子検査を行っています。また神経精神科医師や看護師も積極的に診療チームに加わり患者さんの精神面のサポート体制も整えています。「家族性がん」についてご心配をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
 なお現在、家族性乳がん卵巣がん症候群と遺伝性大腸がんであるリンチ症候群の患者さんとご家族に対する遺伝カウセリングと遺伝子検査を行っておりますが、今後さらに対象疾患を増やしていく予定です。

 

2.遺伝カウンセリングとは

 遺伝カウンセリングでは、「家族性のがんでは?」と心配されている方に、まず家族内(祖父母、父母、叔父叔母、兄弟姉妹、子など)に同様の病気をお持ちの方がいるか詳細にお聞きし、家系図を作ります。その情報から「家族性がん」であるか判断し、「家族性がん」であることが強く疑われる場合は、この病気について詳しく説明します。
 また、遺伝子検査に関しても意義や注意点などを丁寧に説明し、必要な場合は遺伝子検査を行います。遺伝子検査を受けられた方には、後日その結果を詳しく説明し、今後の経過や対応などの情報やご親族の方々のリスクなどをお伝えいたします。

 

3.遺伝カウンセリングの申込みについて
  (完全予約制)

遺伝カウンセリングを希望される方は、予約が必要になります。

【他の医療機関からご紹介いただく際のお願い】

紹介状は必ず必要ではありませんが、患者さんの詳細な情報があれば、より正確な遺伝カウンセリングを行うことができますので、ご準備ください。
予約は、カウンセリングを希望されるご本人から直接お申込みいただくようお伝えください。
なお、ご希望があっても、すべての疾患に対して遺伝学的検査を提供しているわけではありません。ご対応できない場合があることを、ご承知おきください。

【ご受診を希望される方へ】

予約は、カウンセリングを希望されるご本人から直接お申込みをお願いいたします。カウンセリングを希望される方は、遺伝子診療部へ次のいずれかの方法でお申込みください。
なお、ご希望があっても、すべての疾患に対して遺伝学的検査を提供しているわけではありません。ご対応できない場合があることを、ご承知おきください。

 

(1)予約方法

①お電話の場合

受付曜日:火曜日、水曜日(祝祭日除く)
受付時間:13:00~17:00
申込み先:076-415-8863(遺伝子診療部専用番号)

なお、受付担当者が他の相談中などで対応できない場合がございますので、あらかじめご了承願います。
電話がつながらない場合は、時間を空けておかけなおしください。
認定遺伝カウンセラーが、予約調整を行います。

②メールの場合

次のメールアドレスに、必要事項と『遺伝カウンセリング申込書』を添付のうえ、お申込みください。
申込書には個人情報が含まれておりますので、送信先メールアドレスをお間違いにならないよう十分にご注意ください。
認定遺伝カウンセラーが折り返しご連絡させていただき、予約調整を行います。

申込みメールアドレス:genetics@med.u-toyama.ac.jp
必要記載事項:「遺伝カウンセリングの申込み」と「お名前」をご記入ください。
必要添付書類 :『遺伝カウンセリング申込書』(Excel)

③FAXの場合

遺伝カウンセリング申込書』に必要事項をご記入のうえ、FAXしてください。
申込書には個人情報が含まれておりますので、送信先FAX番号をお間違いにならないよう十分にご注意ください。
認定遺伝カウンセラーからご連絡させていただき、予約調整を行います。

申込み先:076-415-8863(遺伝子診療部専用番号)
申込用紙:『遺伝カウンセリング申込書』(PDF)

④郵送の場合

遺伝カウンセリング申込書』に必要事項をご記入のうえ、郵送してください。
申込書には個人情報が含まれておりますので、郵送先住所等をお間違いにならないよう十分にご注意ください。
認定遺伝カウンセラーからご連絡させていただき、予約調整を行います。

申込み先:〒930-0194
富山県富山市杉谷2630番地
富山大学附属病院遺伝子診療部 あて
封筒の表面に「遺伝カウンセリング申込書」と記載してください。

申込みに必要な書類 備考
遺伝カウンセリング申込書(PDF)
遺伝カウンセリング申込書(Excel)
事前に病院へメール、FAXまたは郵送が必要です
問診票:乳がん・卵巣がん(PDF)
問診票:大腸がん(リンチ症候群)(PDF)
当日持参または事前に病院へ郵送が必要です
伝カウンセリングにかかる料金確認書(PDF) 当日持参または事前に病院へ郵送が必要です
申込み先 連絡先
住所:〒930-0194
 富山県富山市杉谷2630番地
 富山大学附属病院 遺伝子診療部
電話・FAX
 076-415-8863(専用番号)
メールアドレス
 genetics@med.u-toyama.ac.jp

 

(2)遺伝カウンセリングから遺伝学的検査までの流れについて

【1回目受診時等の流れ】

  1. 予約日当日に、病院1階玄関ホール『1番』窓口で受診手続きをしてください。
    「遺伝カウンセリング」での受診であることを、窓口でお伝えください。
    次のものをご持参ください。
    ・健康保険証(公費受給者証等もお持ちの場合はご持参ください。)
    ・受診カード(本院の受診カードをお持ちの場合はご持参ください。)
    ・問診票、料金確認書(あらかじめ郵送された方は不要です。)
    ・家系図の詳細、質問事項など(電話時にもお聞きしますが、追加事項等がありましたらご持参ください。)
    ・紹介状をお持ちの方はご持参ください。
  2. 遺伝カウンセリング室にてカウンセリングを行います。
    (必要があれば2回目以降も遺伝カウンセリングを行います。2回目以降の遺伝カウンセリングが必要になった場合も必ず予約が必要になります。医師にご確認ください。)
  3. 遺伝学的検査をされる場合は、2回目以降の遺伝カウンセリング後、説明同意書をもとに最終の意思確認を行い検査を行います。
  4. 1回目の遺伝カウンセリング等が終わりましたら、病院1階5番窓口にて会計受付を行い、6番窓口にてお支払いをお願いいたします。

【2回目以降に受診時の流れ(遺伝学的検査を受ける場合)】

  1. 予約日当日に、病院1階玄関ホール『2番』窓口で受診手続きをしてください。
    遺伝カウンセリング室にてカウンセリングを行います。
  2. 2回目以降の遺伝カウンセリング後、説明同意書をもとに最終の意思確認を行い検査を行います。
  3. 遺伝カウンセリング、検査等が終わりましたら、病院1階5番窓口にて会計受付を行い、6番窓口にてお支払いをお願いいたします。

【2回目以降に受診時の流れ(検査結果を受ける場合)】

  1. 後日、検査結果が出ましたら、遺伝カウンセリング担当者から結果説明を行う日をご連絡します。
  2. 予約日当日に、病院1階玄関ホール『2番』窓口で受診手続きをしてください。
    遺伝カウンセリング室にてカウンセリングを行います。
  3. 遺伝カウンセリングが終わりましたら、病院1階5番窓口にて会計受付を行い、6番窓口にてお支払いをお願いいたします。

 

遺伝カウンセリングから遺伝学的検査までの流れ図をクリックすると、拡大表示されます。

遺伝カウンセリングから遺伝子検査までの流れ図

(3)料金について

【遺伝カウンセリング】
 1回目  (1時間につき) 8,800円(消費税等含む)
 2回目以降(30分につき) 4,400円(消費税等含む)

遺伝学的検査の費用は、遺伝カウンセリング費用とは別に必要となります。
検査項目によって料金は異なり、健康保険が適応される場合とされない場合があります。詳細は遺伝カウンセリングで説明します。

 

(4)がん遺伝相談担当医

名前 専門
牧野 輝彦 臨床遺伝専門医
長田 拓哉 乳腺・内分泌外科、肝・脾外科
中島 彰俊 婦人科腫瘍
安藤 孝将 消化器病、消化器腫瘍