外科

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プログラム名 「外科専門研修プログラム」
専門研修期間 3年
募集人数 11人

各診療科のキャリア形成プログラム

A.プログラム概要

プログラム統括責任者 芳村直樹

本研修プログラムは富山大学附属病院を基幹施設とし、地域の連携施設とともに病院施設群を構成する。専攻医はこれらの施設群をローテートすることにより、多彩で偏りのない充実した研修を行うことが可能となり、専門医取得に必要な経験を容易に積むことができる。
大学では稀少疾患や重症例、治療困難例を経験して臨床現場における問題解決能力を身に着け、地域の連携施設で多彩な症例に対する多数の執刀経験を積むことによって外科医としての基本的な力が獲得できるプログラムを構築している。富山大学外科研修プログラムは北信越地方を広くカバーしており、連携施設の多くはそれぞれの地域における地域医療の拠点病院である。また、将来のサブスペシャリティ領域の修練にスムースに移行できるよう、専門領域に特化したハイボリュームセンターも含まれている。専攻医は外科の基本的手技を習得するとともに地域医療における病診・病病連携、地域包括ケア、在宅医療などの意義についても学ぶことができる。

B.連携施設

富山大学附属病院と連携施設(28施設)により専門研修施設群を構成する。
専門研修基幹施設:富山大学附属病院
専門研修連携施設:富山県立中央病院、あさひ総合病院、射水市民病院、新潟大学医歯学総合病院、新潟県立中央病院、新潟医療生協木戸病院、東名厚木病院、富山市立富山市民病院、富山県済生会富山病院、富山県済生会高岡病院、厚生連糸魚川総合病院、国立大学法人名古屋大学医学部付属病院、岐阜県立多治見病院、小牧市民病院、黒部市民病院、高岡市民病院、厚生連上越総合病院、JA長野厚生連篠ノ井総合病院、兵庫県立はりま姫路総合医療センター、兵庫県立こども病院、富山西総合病院、かみいち総合病院、心臓血管センター金沢循環器病院、りんくう総合医療センター、自治医科大学附属さいたま医療センター、南砺市民病院、JA岐阜厚生連久美愛厚生病院、加古川中央市民病院

C.研修モデルコース

外科専門医取得のためには初期臨床研修の後に、3年間の専門研修を行う必要がある。その専門研修では、基幹施設である富山大学付属病院とその連携施設で研修を行う(基幹施設で6か月以上、連携施設で6か月上)。専門医取得のためには規定の経験症例数が必要であるが、本プログラムではどのような連携施設と組み合わせても問題なく症例数をクリアすることが可能である。

D.専門医取得のためのハードル(研修修了要件)(詳しくは学会HP参照)

研修期間中に以下の要件を満たす必要がある。

経験すべき手術症例数

350例以上の手術手技を経験(NCDに登録されていることが必須)このうち術者として120例以上の経験が必要

  1. 消化管および腹部内臓:50例
  2. 乳腺:10例
  3. 呼吸器:10例
  4. 心臓・大血管:10例
  5. 末梢血管:10例
  6. 頭頚部・体表・内分泌臓器:10例
  7. 小児:10例
  8. 外傷の修練:10例
  9. 内視鏡手術:10例
学術活動
  1. 日本外科学会定期学術集会に1回以上参加
  2. 指定の学術集会や学術刊行物に,筆頭者として研究発表または論文発表する。
  3. 上記を含めて学会発表もしくは論文発表など合計20単位を取得する。

専門研修プログラム修了後に専門医試験を受験し、合格すれば専門医として認定される。

E.キャリア形成プログラム

サブスペシャリティ研修

外科専門研修と連動して、心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医、消化器外科専門医、乳腺外科専門医、小児外科専門医取得のためのサブスペシャルティ専門研修が可能。
詳しくは以下の「キャリア形成プログラム」をご確認ください。

F.問い合わせ先

富山大学附属病院 外科
富山大学外科専門研修 事務局
E-mail: geka1@med.u-toyama.ac.jp
Tel: 076-434-7330

キャリア形成プログラム(心臓血管外科)

診療科長 芳村直樹

富山大学第1外科は小児の重症心疾患や成人の重症心不全に対応できる北陸で唯一の施設として広い地域をカバーし、心臓移植以外のすべての心臓血管外科手術を行っている全国でも数少ない施設のひとつです。「小児心臓外科」、「成人心臓外科」、「血管外科」のチームで年間500例前後の手術を行っており、全国屈指の手術成績を挙げています。富山大学を基幹施設とし、富山県立中央病院、兵庫県立はりま姫路総合医療センター、兵庫県立こども病院などのhigh volume centerで多数の症例を経験しながら外科専門医→心臓血管外科専門医へと連動して専門医を取得する傍ら、学術活動にも積極的に従事し、優秀なアカデミックサージャンを目指していただきます。

お問い合わせ先

富山大学附属病院 第一外科
土居寿男(医局長)
HPはこちら
E-mail: geka1@med.u-toyama.ac.jp
Tel: 076-434-7330

キャリア形成プログラム(呼吸器外科)

診療科長 土谷智史

富山大学呼吸器外科は、胸腔鏡下手術(Video Assisted Thoracic Surgery:VATS)の先端施設として発展してきました。2018年には「ダ・ヴィンチ」によるロボット支援下呼吸器外科手術が開始され、2019年からは単孔式VATSが本格的に導入されています。年間手術症例数も300例に近づき、今や富山大学呼吸器外科グループは北陸地方では「別格」ともいえる高い技術を誇る集団を形成しています。当科の特徴は豊富な症例を背景に、若手外科医に積極的に手術をしてもらうことで、多数の執刀経験を積むことができるということです。またサマースクールや国内外の学会発表、論文作成を通じて、学術的な実力もできるだけ早く習得して頂きます。外科専門医修練期間中から呼吸器外科の連動研修を行うことが可能で、富山大学、富山県立中央病院、富山市民病院、黒部市民病院といった県内基幹施設において、早くから呼吸器外科に軸足をおいたトレーニングを行います。呼吸器外科は2022年度から若手中心の新体制となっています。研究体制も確立し、肺再生研究や肺移植研究も携わることができます。豊富な診療経験を積みながら、研究活動にも積極的に参加して優秀なアカデミックサージャンを目指していただきます。

お問い合わせ先

富山大学附属病院 第一外科
土居寿男(医局長)
HPはこちら
E-mail: geka1@med.u-toyama.ac.jp
Tel: 076-434-7330

キャリア形成プログラム(第二外科:消化器外科、乳腺外科、小児外科)

診療科長 藤井 努

消化器外科、乳腺科・内分泌外科、小児外科といった手術治療を中心に多くの経験を積み、更に人工呼吸器管理、循環管理などの全身管理や感染症治療、化学療法や緩和治療など手術以外の診療も行えるようになるため、将来的に様々な分野で役立つスキルが自然と身に付きます。また腫瘍外科は今後も増加する一方である診療分野であり、少子高齢化がすすんでも常に必要とされる診療科です。さらに、私たちは手術についてEarly exposure を徹底しており、メジャー手術も含め多くの手術を若手が執刀しています。他施設とは比較にならないほど早期に経験を積むことで、優れた外科医の育成につながり、その結果サブスペシャリティとして消化器外科専門医や乳腺専門医を早期に取得でき、更に肝胆膵高度技能専門医や内視鏡外科技術認定医、食道外科専門医など高度な資格取得といったキャリアアップも可能となります。また、ライフワークバランスも重要視し、女性でもまったく問題なく働ける職場であり、育児や家庭と仕事の両立を積極的にサポートしています。