臨床研究開発推進センター長挨拶

中島 彰俊
このたび、2025年4月1日付で富山大学臨床研究開発推進センター長を拝命いたしました、産科婦人科学講座教授の中島彰俊と申します。
これまで私は、産婦人科医・研究者として、治療法の限られた妊娠高血圧症候群に対する新たな治療法開発や、富山大学初となる医師主導治験「パクリタキセル誘導筋肉痛・関節痛に関する芍薬甘草湯の効果に関する治験」を実施し、研究開発・臨床研究を通して「病気に苦しむ人の真に役立つ医療」を提供すべく、研究と臨床の両輪で取り組んでまいりました。その一環である医師主導治験は、和漢薬の伝統を持つ富山大学らしい研究を、世界へと広げる新しい医療の芽にしたいという思いを形にしたものです。
今回、センター長という重責を拝し、富山大学における臨床研究のさらなる推進、そして「患者さんに届く研究」の実現に向けて、研究環境の整備、人材の育成、産学官との連携強化により一層注力していく所存です。特に、若手医師・研究者が自由に挑戦できる風土づくり、そして研究成果を地域・社会へ還元できる仕組みづくりに取り組み、北陸・富山から全国、そして世界へと発信できる臨床研究基盤の構築を目指してまいります。引き続き、皆様の温かいご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
副センター長 特命教授挨拶

寺元 剛
臨床研究をとりまく環境が変化を続けていることはご承知の通りです。
富山大学でも、私が着任した2019年当時、富山大学での臨床研究の品質向上と活性化を主たる目的として活動いたしておりましたが、
2024年現在、いかに医薬研究を社会に還元できるかという課題が明確に打ち出されております。
臨床研究の分野において医薬開発を伴う研究活動、ますますアカデミアの業績が注目されてきているように感じております。
一方で、臨床研究に関連する複雑な規制環境は臨床研究の活性化を阻む要因であることも事実です。
是非、研究者の皆様とともに富山大学での特色ある生命科学研究の促進とともに、
医薬産業の活性化に向け力を尽くしてまいりたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。