Research Content研究内容
富山発の研究成果を当科の研究室から。
当科の研究内容
研究室が整備され、臨床研究に加えて、生化学的研究や細胞培養実験などのトランスレーショナルリサーチができるようになりました。
富山大学は教室間の垣根が低く、共同研究が大変しやすい環境にあります。
脳科学領域、脳病理学、免疫学、リハビリテーション、脳神経外科、検査学など多くの科の先生方の協力をいただきながら、富山発の成果を次々と発信できるように一同取り組んでいるところです。
研究概要としては主に以下のようなテーマに取り組んでいます。
免疫性神経疾患のバイオマーカー研究
- 多発性硬化症(MS)/視神経脊髄炎(NMOSD)、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)等の免疫介在性神経疾患を対象に診断、 治療反応性評価に役立つバイオマーカーの免疫・生化学的、神経生理学的探索。また、MSの治療効果予測マーカーであるSema4Aは大阪大学神経内科免疫グループの協力下に遂行しています。
神経変性疾患のバイオマーカー研究
- 脳血管障害、パーキンソン病、ミトコンドリア病の疾患活動性とエネルギー代謝、酸化ストレスの観点からバイオマーカーの解析が進行中です。
リハビリテーションと非侵襲的脳刺激療法を組み合わせた新規治療法の開発
- これまで治療法の無かったパーキンソン病、多発性硬化症の運動障害、高次脳機能障害、嚥下障害の改善を目指して、リハビリテーション科と共同で臨床研究を進めています。
神経疾患における自己抗体研究
- 重症筋無力症や自己免疫性自律神経節障害など自己抗体が介在する神経疾患について、新しい抗体測定系の樹 立、新規自己抗体探索に取り組んでいます。また、変性疾患や脳腫瘍など免疫系の関与の検討があまりなされてい ない疾患についても、免疫病態にフォーカスした研究を始めています。