緩和ケアマニュアル
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◇原因に応じた治療 患者の意向と全身状態を考慮し十分に検討する.大量の胃内容物がある胃管留置小腸閉塞の可能性結腸閉塞の可能性長期のカテーテル(胃管・イレウス管など)留置が必要な場合★症状緩和のための手術の適応について・PSが2以下・予後2か月以上望める・患者の強い希望がある・狭窄が単発である(多発では適応困難) ケア ・患者の信念・価値観を理解した上で,患者とともに排泄ケアの方法を検討する・腹痛への対応(適切な薬剤の投与)・安楽な体位:セミファウラー位 (腹部の圧迫や伸展を避ける)・腹部温罨法・腹部マッサージ:腸蠕動を促す (完全閉塞の場合は禁止)・食のニードを満たすケア:患者の気持ちに寄り添う,味覚だけ楽しむ・患者・家族が治療について理解した上で,意思決定ができるように援助するイレウス管留置ストーマ造設,ステント挿入,経肛門的イレウス管挿入胃瘻・小腸瘻造設,バイパス術58

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