臨床腫瘍部ブログ
春の不調・イライラに! 薬膳にはまったので旬の食材で料理してみました!
こんにちは。
もうすっかり春の気配ですね。
突然ですが、春先って、体調を崩しがちだったり、イライラしたりしませんか!
我々の仕事の締めが年度末だからということも関係しているのでしょうが…。
今回は、家に帰れば家族の食事を作らなきゃならない者を代表し、この不快な春を何とか食べ物で乗り切ってみたいと思います!
春に起きがちな体調の変化
やっと雪が消えてさあ頑張るぞ! と思うのに、なんだか体がいうことを聞かない…。
頭痛、肩こり、イライラ、めまい、ドライアイ、皮膚炎、自律神経失調症などなど、春先に発症しやすくないですか?
これは、からだの解毒作用が弱くなっているからだそうです。
からだと自然の関係
最近、薬膳にはまっているので、東洋医学の知識をひとつ。
自然界を5つの性質(木・火・土・金・水)に分けた五行ってご存じですか?
春はその中でも木の季節、つまり暖かくなって成長が始まる季節なんです。
この時期に負担が増える臓器は肝(臓)で、肝臓の代表的な働きといえば解毒ですよね。
働きが低下すると気や血の流れが悪くなったりします。
薬膳的食材チョイス
ということは、肝の働きを助けるものを食べれば体の不調が解消されるはず!
気を巡らせる、つまり情緒を沈めてくれる山菜。
からだの熱を下げて血を補う貝。
解毒作用を高めてくれる海藻。
なんかがよさそうです。
山菜
春は山菜がおいしいですよね!
山菜は、気を巡らせる、つまり情緒を落ち着かせてくれるらしいです。
うどは、からだの湿気を取り除いてくれるので、湿疹の改善に役立つそうです。
また体を温める効果があるので、肩こり改善にも役立つそうです。
うどの酢味噌和え、おいしかった!
ぜんまいは、血を補う作用があります。
また止血効果もあるそうですよ。
便秘にも有効で、冬の間に溜まったものをデトックスできそうです。
必ずしっかりとあく抜きしてから料理してください!
タラの芽は山菜の王様とも呼ばれていますね。
利尿作用があるので、こちらも解毒が期待できる食材です。
苦味のある食材には、水分を排出してくれるものが多いそうですよ!
イカと炒めたら激うまでした!
貝
貝は、からだの熱を鎮めたり、血を補ったりする効果があるそうです。
これからが旬のアサリ。
からだのほてりを抑えたり、むくみを取ったりする効果があるそうです。
吐き気や痰、イライラや貧血の改善にも役立つらしいです。
アサリのお味噌汁、おいしいですよね。
ハマグリは、富山市内のスーパーじゃなかなかお目にかかれませんね。
ですが、のぼせや咳に効果があり、デトックス効果も抜群だそうです。
見つけたら、酒蒸しで丸ごと食べたい!
牡蠣は反対に、そろそろ旬が終わるころですね。
同じく血を補って、イライラや不安、動悸、不眠の解消に役立つそうです。
海のミルクといわれるように栄養も豊富です。
トマトと一緒に食べると更年期障害にも効果があるそうですよ!
海藻
海藻にはデトックス効果があるそうです。
今が旬のワカメ。
むくみや消化不良を改善してくれるそうです。
がんの予防効果も期待されているそうですよ。
同じく旬の筍との炊き合わせ、作りました!
同じくひじきも実は春が旬です。
貧血や乾燥肌、抜け毛改善の効果もあるらしい。
不眠や不安を落ち着けてくれる効果があるそうですよ。
常備菜にして冷蔵庫においておくと便利!
海苔も実は春の食材。
からだの熱を冷まし、咳や痰を抑えてくれるそうです。
しこりや腫物にも効果が期待されているそうですよ!
海苔巻きを作ればあっという間にごはんがなくなります!
さいごに
薬膳に興味を持ち始めたのは、当院の総合がんセンターにがん和漢薬治療センターが設立されたことがきっかけでした。
薬膳は漢方薬よりももっと手軽な東洋医学で、食材の特性を活かした食事で体質を改善していくものです。
しかも、おいしく、ゆっくりと。
旬の食材を食べるというだけでも、それはもう薬膳の考え方なのだそうです!
今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。