がん治療の現場から 富山大学附属病院 集学的がん診療センターの先端医療
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前立腺と膀胱の全摘、腎部分切除が保険診療─泌尿器科の診療体制は?─泌尿器系のがんである尿路性器腫瘍ではどのような治療が行われていますか?ダ・ヴィンチ手術から薬物療法放射線、免疫療法まで幅広く泌尿器科では尿路性器腫瘍(副腎がん、腎がん、膀胱がん、腎盂・尿管がん、前立腺がん、精巣腫瘍、陰茎がん、悪性軟部腫瘍など)、男性不妊、性機能障害、男性更年期障害、神経因性膀胱、腎移植、尿路結石症、小児泌尿器科など、幅広い診療を行っています。近年は女性泌尿器科の需要も高まっており、当科でも過活動膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱などに対しての診療を積極的に行っています。泌尿器科は幅広い年齢層の疾患を対象とし、多様な治療法を持ち合わせるのが特徴です。尿路性器腫瘍の手術は年間で約30048  泌尿器科 診療科長 教授北村 寛富山大学附属病院泌尿器科のがん治療において欠かせない存在が、内視鏡下手術用ロボット「Da Vinci(ダ・ヴィンチ) Xi」である。前立腺がん、腎臓がん、膀胱がん手術の低浸襲性、確実性を飛躍的に向上させている。ロボット支援手術や腹腔鏡などの外科的治療以外にも、薬物療法や免疫療法、内分泌療法、放射線療法などを駆使し、多様ながん治療を展開する泌尿器科の北村寛診療科長に、ダ・ヴィンチ手術の現状や新たな治療法などをうかがった。

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