がん治療の現場から 富山大学附属病院 集学的がん診療センターの先端医療
42/66

多職種の連携により、患者さんのつらさと悩みを緩和─がん緩和ケア部門とは?梶浦●院内にある「緩和ケアセンター」─各スタッフの役割は?梶浦●医師としては、身体・精神それつらさをやわらげ、生活の質を向上専門家チームの連携で、柔軟なケアをを運営する部門です。医師、看護師、薬剤師、理学療法士、ソーシャルワーカー、栄養士など、各分野の専門家がチームを組み、患者さんやそのご家族、診療にあたるスタッフなどから寄せられる相談に対応します。ぞれの担当医が所属しています。身体担当の医師は、痛みや呼吸困難など、あらゆる身体的苦痛に対応します。このほか、「仕事を続けたい」「治療費を用意できるか心配」といった社会的苦痛、生きる意味への問いや「最期を迎える心の準備ができない」といった難40がん緩和ケア部門長梶浦 新也緩和ケア認定看護師深井 咲衣がんの症状やその治療に伴う痛み、つらさ、悩みなどをやわらげる「緩和ケア」。近年、延命との関連性が指摘されたこともあり、がん治療の早期から緩和ケアを取り入れるケースが増えている。がん緩和ケア部門長を務める梶浦新也医師と、深井咲衣緩和ケア認定看護師に、それぞれの役割や緩和ケアの効果、患者さんへの思いをうかがった。

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る