がん治療の現場から 富山大学附属病院 集学的がん診療センターの先端医療
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外来化学療法部門とは外来化学療法部門の現在とこれから◉座談会どういったものかを、それぞれの立場からお話しいただければと思います。は、10~15年前は入院したうえで治療を行うのが一般的でした。それが現在は、外来での治療へ急速に移行しています。そのため、外来化学療法部門の重要性は、近年とても高まっているといえます。この部門は、医師、看護師、薬剤師など、さまざまな職種のスタッフが集まっています。これには2つの理由があります。まず一つは、化学療法に使用する抗がん剤の種類が増えていることです。免疫療法まで含めると、多種多様な抗がん剤を扱うことになります。その分高い専門性が求められるので、部門を集約しないと対応が難しいのです。土地●最初に、外来化学療法部門とは安藤●化学療法にまつわる状況として36 医師安藤 孝将看護師長、司会土地 園美院内の「外来化学療法センター」において、外来患者に向けた点滴治療や、療養生活へのアドバイスなどを行っている外来化学療法部門。治療の場であるとともに、自宅療養患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を担う部門でもある。所属スタッフと医師を招き、この部門の現状や特色、今後の課題、がん治療への向き合い方などを語り合ってもらった。

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