がん治療の現場から 富山大学附属病院 集学的がん診療センターの先端医療
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その人らしさを尊重し解決の糸口に─がんに苦しむ患者さんや家族に対して、どのような信念をもって相談に臨んでおられますか?中本●電話やメールでのお問い合わせ電話やメールの個別相談にも対応  ─がん相談室では、どのように相談に乗ってくれるのですか?林●がん相談支援センターの一角にがん相談室を設け、個別に相談に応じています。がんに詳しい看護師や、生活全般の相談ができるソーシャルワーカーなどがお話を聞きます。必要に応じて、当院の医師や看護師、薬剤師らと連携し、専門的な相談にも対応します。も受け付けています。悩みや不安を誰かに話すことに抵抗があるかもしれませんが、匿名でお話を聞くこともできますし、相談された内容を本人の承諾なしに担当医やスタッフに伝えることはありませんので、安心して相談してください。林●がん患者さんや家族の悩みは多岐にわたります。例えば、がんを告知された際に多いのは「医師から病状や治療法について説明を受けたが、後になってから理解できないことが出てきた」「化学療法を受けることになったが、副作用が不安」などの相談です。最近は、遺伝子を調べて個人に合わせた治療を行う「がんゲノム医療」についての質問も増えています。まだまだ相談数は少ないですが、今後は小児や「AYA世代(思春期・若年成人)」のがん患者さんや家族にも、利用を呼びかけていきたいですね。受けることが多いのは、医療費や社会伊井●医療ソーシャルワーカーとして保障制度、福祉制度などの利用に関する相談です。各種の制度は複雑なため、適したサポートがあるかどうか、患者さんの現状をお聞きして、具体的な解決策を紹介しています。林●患者さん一人ひとりの病状や社ウィッグ試着会。ウィッグを豊富に取り扱うプロのアドバイスを受けながら、さまざまな種類を気軽に試すことができる34

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