がん治療の現場から 富山大学附属病院 集学的がん診療センターの先端医療
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北陸で唯一の認定遺伝カウンセラー─遺伝子診療部の体制と遺伝カウンセリングとは?遺伝に関わる悩みや不安を専門的な遺伝カウンセリングで支援遺伝子診療部は、臨床遺伝専門医7名、心理的フォローをする精神神経科医1名、臨床検査技師2名、認定遺伝カウンセラー1名で構成され、診療科と連携したり、遺伝子検査室と連携した遺伝子診断を提供しながら、遺伝カウンセリングを行っています。遺伝カウンセリングは、遺伝につい8  て不安や悩みをお持ちの患者さんやそのご家族に対して、相談内容や状況をうかがい、必要とされる医療情報や最新の遺伝学的情報を提供します。遺伝医療に詳しい医師(臨床遺伝専門医)と認定遺伝カウンセラーが主に対応しています。遺伝に関する病気がある患者さんや、そのご家族だけでなく、その可能性がある方、または遺伝に関する遺伝子診療部 特命助教・認定遺伝カウンセラー福田 令遺伝医学の急速な進歩により、多くの病気に関係する遺伝要因が明らかにされている。がんゲノム医療など個別化治療、個別化予防の拡大が今後ますます予想されるため、より高度な遺伝カウンセリングが求められている。その期待を背負うのが、臨床遺伝専門医とともに患者に寄り添った遺伝カウンセリングを行う「遺伝カウンセラー」である。北陸で唯一認定資格を持つ、遺伝子診療部の福田令認定遺伝カウンセラーに、役割や診療内容などについて話をうかがった。

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