緩和ケアマニュアル
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 12.口腔内の症状 がん治療中の口腔内合併症発症率は高い.また,術前に口腔ケアを徹底することで,術後合併症のリスクは有意に低下する.終末期に起こりやすい症状疾患口腔乾燥症口腔カンジダ症口内炎・出血歯肉の発赤・出血症状<含嗽剤>アズノールうがい液など<口腔用保湿剤>ペプチサルマウスジェル・マウスウォッシュ,リフレケアHなど口腔乾燥感,咀嚼・嚥下機能の低下偽膜性,紅斑性,肥厚性スポンジブラシでの払拭や抗真菌薬の使用<軟膏>アズノール軟膏,ステロイド軟膏<含嗽剤>アズノールうがい液,アズレンキシロカイン含嗽液(院内製剤),生理食塩水<歯科材料>エピシル口腔溶用液(歯科処方)歯ブラシでのブラッシング<含嗽剤>ポピドンヨード含嗽液,ネオステリングリーン液(歯科処方)粘膜の紅斑・潰瘍・出血・壊死免役低下に伴う歯周囲炎の悪化治療77

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