緩和ケアマニュアル
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STEP1STEP2 治療 から腹水ドレナージを考慮する.◇処方・処置例STEPに関わらず・輸液量の減量を考慮(500~1000㎖/日)・がん性腹水で確実な症状緩和が必要な場合は,最初STEP1:利尿剤(がん性腹水に対する有効性40%)STEP2:オピオイド(張り感・張りによる痛みに)STEP3:腹水ドレナージスピロノラクトンが第一選択・スピロノラクトン(25㎎)1~2錠×1~2回/日内服で開始(高K血症に注意)・フロセミド(20㎎)1錠~(40㎎)1錠/日内服(低Na,低K血症に注意)・カンレノ酸カリウム(200㎎)1A+生食20㎖緩徐に静注3回/日まで可.(高K血症に注意)・フロセミド(20㎎)1/2~2A/回緩徐に静注(低Na,低K血症に注意)*適宜電解質・腎機能を評価,スピロノラクトンに抵抗性の場合や電解質の値によりフロセミドを併用する.疼痛で使用するオピオイド量の30~50%で開始,効果と副作用をみて30%ずつ増量62

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