緩和ケアマニュアル
67/172

◇処方例 オピオイド副作用(便秘)の項参照 排便状態をみながら適宜調整する. ケア 患者にとって苦痛が最小限で効果的な方法を選択する.・温罨法,マッサージ,ツボ刺激など腸への物理的刺激  腹腔内に腫瘍がある場合は注意する.・適度な運動・食事の工夫水分・繊維を多く含む食品の選択(ただしイレウス発症のリスクがある場合は繊維の多い食品は避ける)終末期は食品にこだわらず,食べることを楽しめるようにする.・排便姿勢の工夫・安全安楽な体位(ポータブルトイレの設置,トイレまでの移動方法の選択)・自尊心を傷つけないよう,プライバシーに配慮した環境の整備・患者・家族指導  患者・家族が管理できる方法をともに考える.・もともとの排便習慣をケアに取り入れる.・排泄は基本的欲求であり,自立できることはその人を尊重することにつながる.(意思を尊重する)55

元のページ  ../index.html#67

このブックを見る