緩和ケアマニュアル
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 ケア ・不安の緩和:病態をわかりやすく説明し,不安の除去につとめる・環境調整:臭気,採光・室温・湿度の調整・締め付けない衣服・体位の工夫・食事の工夫,代替栄養法についての話し合い・口腔ケア・便秘対策・リラックス・気分転換・緩和因子を自分で探し,コントロールできるように援助する錐体外路症状とは 錐体外路とは大脳皮質を出たのち大脳基底核および脳幹の複数の神経核を経由する多シナプス経路のことであり,ここが障害を受けると,アカシジア(静座不能),ジストニア(顔や首の強いこわばり,けいれん,眼球上転など),パーキンソン症状(手指の振戦,筋硬直,流涎,仮面様顔貌など),ジスキネジア(口周辺や舌の不随意運動など)の症状が現れる.下記の薬剤は注意が必要.精神病薬(クロルプロマジン・ハロペリドール・チアプリド・スルピリドなど),抗うつ薬(アモキサピン),制吐剤(メトクロプラミド・ドンペリドン),抗てんかん薬(カルバマゼピン・クロナゼパム・フェニトイン)53

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