緩和ケアマニュアル
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○モルヒネの場合,硬膜外投与では静脈内投与量の1/10,脊髄くも膜下投与では1/100で,等鎮痛が得られる.また,モルヒネ減量による副作用の軽減も図れる. → 硬膜外投与量が多い場合,もしくは増量が予想される   場合にはくも膜下ブロックへ変更する.○いずれの場合も,PCAシステムを利用して薬液投与方法を設定する. 《合併症》神経ブロックによる:神経損傷,感染,出血などオピオイドによる:眠気,悪心嘔吐,遅発性呼吸抑制など局所麻酔による:尿閉,脱力,血圧低下,知覚低下など② その他の代表的神経ブロック三叉神経ブロック腹腔神経叢ブロック上腹部の内臓痛下腸間膜動脈神経叢ブロック上下腹神経叢ブロック肋間神経ブロックトリガーポイントブロックくも膜下フェノールブロックサドルフェノールブロック三叉神経領域の痛み下腹部の内臓痛骨盤腔の内臓痛肋骨転移,胸壁浸潤による体性痛体幹筋の筋筋膜性疼痛胸腹部の片側性体性痛旧肛門部痛,会陰部痛43

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