緩和ケアマニュアル
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c.経口オピオイドを内服できなくなったときの対処 方法① 換算比に従いオピオイドの投与経路を変更する.② レスキュー指示を変更する.③ 変更後は痛みと眠気の観察を行う.血中濃度が安定するまで(注射・坐剤に変更した場合には24時間,フェンタニル貼付剤へ変更した場合には48時間)は必ず観察を行う.痛みが増強していれば30%増量し,眠気が増強していれば20%減量する.◇処方例<オキシコンチンTR40㎎/日またはMSコンチン60㎎/日が内服できなくなったときの投与経路の変更>① モルヒネ塩酸塩坐剤(10㎎) 1個×3~4回/日  レスキュー:モルヒネ塩酸塩坐剤(10㎎) 0.5個/回② フェンタニル貼付剤 2㎎  レスキュー:モルヒネ塩酸塩坐剤(10㎎)0.5個/回③ オピオイド持続静注  モルヒネ塩酸塩注20㎎/2㎖+生食22㎖ 1㎖/時間  オキシコドン注30㎎/3㎖+生食21㎖ 1㎖/時間  ヒドロモルフォン注2mg/1㎖+生食23㎖ 1㎖/時間  レスキュー:1時間分早送り/回④ オピオイド持続皮下注モルヒネ塩酸塩注50mg/5㎖+生食5㎖ 0.2㎖/時間(24㎎/日)オキシコドン注50mg/5㎖+生食5㎖ 0.3㎖/時間(36㎎/日)ヒドロモルフォン注4mg/2㎖+生食8㎖ 0.2~0.3㎖/時間(1.92~2.88㎎/日)レスキュー:1時間分早送り/回皮下注は20㎖/日以下に(0.5㎖/時間以下推奨)37

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