緩和ケアマニュアル
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・患者の思いを理解しようと関心を寄せ,なぜオピオイドを使いたくないのか,理由を尋ねる.・オピオイドに対する誤解がある場合は,その考えを把握し,誤解を解きほぐしながらオピオイドに関する説明を行う.・副作用を心配している場合は,一緒にマネジメントすることを約束し鎮痛効果とバランスの取れた副作用対策を行う.・痛みの増悪が病気の進行を意味し,不安を感じてオピオイドの使用や増量を躊躇する場合は,患者の思いを共有し,不安に対する精神的サポートを行う.・患者の気がかりや生活の支障,大切にしたいことに焦点をあてマネジメントの目標を共有する.・オピオイドへの抵抗感がある時期は,オピオイドの使用を無理強いせず,麻薬指定以外の薬剤,NSAIDs,アセトアミノフェン,鎮痛補助薬の使用状況を見直し強化する.・非薬物療法(ポジショニングや罨法,マッサージなど)を患者に提案し,患者の痛みや気持ちに寄り添う姿勢を忘れない.・対応が難しい場合は緩和ケアチームに相談する.26~オピオイドを拒否されたとき~

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