緩和ケアマニュアル
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⇒⇒◇処方例 レスキュー定期処方既存の強オピオイドで疼痛管理が困難となったら・・・STEP 4 メサドンの投与を検討【メサドンの特徴】・経口オキシコドン換算40㎎/日以上の症例に適応・NMDA受容体拮抗作用もあり神経障害性疼痛に有効・不完全な交叉耐性,薬物動態個人差があり,半減期が長いなどの特徴から初回投与・増量後7日間は増量しない.・減量の場合は7日間あたり1日量の20~50%とする.・薬物間相互作用が多く注意が必要・重大な副作用としてQT延長,呼吸抑制がある.・処方の際にはe-learningの受講が必要である.・当院では原則緩和ケアチームに相談して使用する. 《経口モルヒネからメサドンへの切り替え換算表》メサドン経口モルヒネメサドンと強オピオイドとの換算はあくまでも目安でしかなく,患者個々の状況に合わせて切り替えを行うこと!24(5㎎/回×3回/日)(10㎎/回×3回/日)15㎎/日30㎎/日60≦~≦160160≦~≦390㎎/日㎎/日増量前オキシコドン散2.5㎎包を5回使用したオキシコドン徐放錠20㎎/日を定期内服中(15㎎/回×3回/日)増量後オキシコドン散を5㎎/回に増量オキシコドン徐放錠を30㎎/日に増量45㎎/日390㎎/日

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