緩和ケアマニュアル
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 ⑶ 残存・増強した痛みの治療 評価 1.「今まで痛かったところと同じですか?」と聞く 2.問診や痛みの評価シートなどにより評価する一日中痛い      ⇒  持続痛の治療ステップへ時々痛みが強くなる  ⇒  突出痛の治療ステップへ嘔気,便秘,眠気がある ⇒  オピオイドの副作用対策へ 持続痛の治療 *1~3日で効果判定STEPに関わらずSTEP1STEP2STEP3オピオイドスイッチング,鎮痛補助薬 「痛みは1日中ずっとありますか?それとも時々痛くなりますか?」「嘔気,便秘,眠気はありますか?」放射線治療および神経ブロックの適応はないかを考えるNSAIDsあるいはアセトアミノフェンを最大量まで増量定期オピオイドの増量・1~3日毎に30~50%増量する.・嘔気や眠気が生じない範囲で増量する.・オピオイドの投与量に上限はない.・レスキューも増量する.オピオイドの増量幅は,経口オキシコドンで80㎎/日以下の場合は50%,80㎎/日以上の場合や体格の小さい者・高齢者・全身状態不良の場合は30%を原則とする.痛みが強い時は,前日使用したレスキューの総量を定期処方に上乗せする.23

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