緩和ケアマニュアル
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 ⑵ オピオイドの導入 評価1)経口投与は可能か?2)腎機能障害はないか? 治療  中等度以上の痛みにはオピオイドを開始する① オピオイドの定期投与  ・腎機能障害の有無などを考慮し,後述の各オピオイ② 嘔気,便秘の予防  ・便秘対策はすべての患者に行う.  ・投与初期時に嘔気を起こす可能性があるが,一律の③ レスキューの指示  ・定期投与を原則とするが7割の症例に突出痛を認めるとされ,必ず疼痛時のレスキュー薬の指示を出す.<レスキューの原則>・原則として速放性オピオイドを用いるが,フェンタニル速放性剤であるアブストラル舌下錠は他の速放性オピオイドとは特性と使用法が異なり,次ページの注意事項を参照する.・おおよその目安として定期処方1日量の1/4~1/8程度を原則とするが,突出痛がとれる程度に定期投与量に関係なく調節する.・持続静注,皮下注の場合1~2時間分を早送りする.・反復投与条件:呼吸回数10回/分以上あること.・反復間隔:内服は1時間あける.持続静注・持続皮下注は15~30分あける.ドの特徴をもとに選択する.制吐剤予防投与は推奨されない.16

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