緩和ケアマニュアル
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ことがつらいかをたずねる.・症状が日常生活へ与える影響と満足度をたずねる.・病棟毎,患者毎に適切なスケールを用いて評価する.NumericRatingScale(NRS),VisualAnalogue Scale(VAS),FaceScale(FS)など・症状を詳しく評価するツールや症状を包括的に評価するためのツールが用意されている.それらを活用し,評価する.⑴ 苦痛のスクリーニング 緩和ケアが必要な患者に対する「苦痛のスクリーニング」として,入院患者にはSTAS-J,外来患者にはIPOSを使用している.悪性腫瘍の患者の外来治療中や入院時,体調変化時にこのツールを使って評価することで,苦痛の早期発見~早期対応~早期緩和につなげることを目的とする.a.STAS-J(Support Team Assessment Schedule)日本語版 ケア効果の評価や,個々の患者・家族をモニタリングしたりするために用いる. STAS-J評価項目  「痛みのコントロール」「症状が患者に及ぼす影響」「患者の不安」「家族の不安」「患者の病状認5Ⅱ.症状マネジメント 1.症状の評価・症状は,患者自身の評価を基準とする.・*開かれた質問(open-endquestion)を用いてどんな

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