緩和ケアマニュアル
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持続的な鎮静薬投与の要件A.相応性:鎮静が相対的に最善と判断される (苦痛の強さ,治療抵抗性の確実さ,予想される患者の生命予後,効果と安全性の見込みから考える)B.医療者の意図 1)医療チームが鎮静を行う意図が苦痛緩和であると理解 2)鎮静を行う意図から見て適切な治療薬が選ばれている.C.患者・家族の意図 1)患者の意思決定能力(+):情報提供された上で意思 2)患者の意思決定能力(-):鎮静を希望することが推  家族がいる場合には家族の同意があることが望ましい.D.チームによる判断 1)医療チームの合意がある,多職種の合意が望ましい. 2)判断が困難な時は緩和ケアチームにコンサルトする.治療抵抗性の苦痛が疑われた際のフローチャート患者の意思と相応性持続的鎮静薬の投与原則的調節型鎮静持続的深い鎮静耐えがたい苦痛・持続的な鎮静薬以外の苦痛緩和手段の見直し・苦痛に対する緩和ケア・苦痛に対する閾値をあげ人生に意味を見出すための精神的ケアYes治療抵抗性NoYesNoYes・間欠的鎮静必要に応じて(限定的)表示がある.測される.134

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