緩和ケアマニュアル
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 6)ALSの呼吸困難感に対するオピオイド使用 ALS患者の約50%が呼吸困難を自覚する. ALSの進行期で呼吸困難感を来した場合,苦痛を緩和するためのモルヒネ使用が推奨されているが,導入にあたっては多職種の連携が必要である.・原則としてモルヒネ塩酸塩2.5mg/回から,3~4時間ごとの頓用で制限を設定せずに開始.・症状緩和が得られるまで1回量を2.5mgずつ・1日必要量を確認する.・長時間作用型のモルヒネ硫酸塩(1日2回)に ALS以外の神経難病では認知症や失語の併発によって,コミュニケーションツールの使用が初期から困難なこともある.◇処方例増量.変更する.131

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