緩和ケアマニュアル
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STEP1:既往確認,器質因除外STEP2:抗不安薬(アルプラゾラム0.4㎎など)のSTEP3:SSRI(セルトラリン25㎎)を検討頭部CTで器質病変,甲状腺機能異常の探索処方薬(不安やうつをきたしやすい薬剤)環境の大きな変化,不快な身体症状の増加投与(頓服から)126⑶ 心不全患者における向精神薬 心不全の3割に抑うつ2割にうつ病,心筋梗塞の3割にうつ病が合併,心不全の約半分に何らかの不安障害が認められている.向精神薬の副作用のリスクを考えるとその使用には細心の注意が必要である. 評価 1)直に不安がないかを尋ねる2)2週間以上好きだったことが楽しめない状態であるか3)2週間以上落ち込み希望がない状態であるか 2)3)2つとも当てはまる人はうつ状態を伴う疾患9割以上といわれる. 既往や現症を探索する 既往過去の精神疾患現症治療※抗うつ薬は禁忌や慎重投与のものが多いので抗うつ薬を検討する程の状態であれば精神科コンサルト

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