緩和ケアマニュアル
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評価 心不全の増悪による肺うっ血が主体か胸部レントゲンで確認.倦怠感や不安などが関係している場合がある.治療◆心不全に対するオピオイド 2)倦怠感 低心拍出状態による臓器低灌流,食事摂取量減少による脱水,利尿薬による低カリウム血症,過剰利尿,β遮断薬の影響の場合もある.評価 最近の血行動態評価(心係数),低心拍出の確認.摂食状態,電解質異常やせん妄,抑うつ,睡眠障害,デコンディショニングの有無なども確認.STEP1:利尿剤,血管拡張薬,強心剤STEP2:非侵襲的陽圧換気療法STEP3:オピオイド心不全の呼吸困難にも麻薬は有効である.モルヒネやリン酸コデインは腎機能低下時には半量や1/4量で使用するなど薬剤血中濃度の上昇をきたさないよう注意が必要となる.呼吸回数や意識状態を十分に観察し,慎重に評価する.効果が乏しい場合には少量のベンゾジアゼピン系抗不安薬を併用する.123

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