緩和ケアマニュアル
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 13.コミュニケーション⑴ 医療者の準備  伝えたい内容を相手が理解しやすい表現で説明できる⑵ 患者家族をアセスメントする  医療者の話を聴ける身体的余裕があるか. 精神面では意識が清明かどうか,知的水準や認知機能の水準,抑うつの程度,現状を受け入れる準備性の程度について.⑶ 価値観の相違に敏感になる  医療者が自分の価値観,「できるだけ積極的治療を続けることが望ましい.」「最後は在宅で過ごすのがよい.」等に気付いておく.⑷ 医療者自身の感情に意識を向ける  好感,嫌悪感,苛立ち,不安,会いに行きたくないとように準備する.  落ち着いて話し合いができる時間や場所,同席者を整える.椅子の高さや立ち位置での目線の高さを意識する. *患者家族は自分とは違う背景からの価値観を持っている. *患者家族を尊重して彼らが現実と折り合いをつけていく過程を援助する. *医療者もそれぞれの価値観に違いがあることを認識する.感じること等に意識的であること.117

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