緩和ケアマニュアル
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 9.栄養⑴ 栄養療法 栄養は全ての治療において個々に合わせた管理が必要である.特にがん患者では段階毎に細やかな栄養調節や管理が必要となる.この章では,緩和治療における栄養療法について述べる.⑵ 食事調節 緩和ケアにおける食事調節,特にがん患者では,「食欲不振・疼痛・味覚異常・嘔気,嘔吐・腹満感」など様々な症状により,QOLの低下や食事摂取量の低下を招くことが多い.症状に応じたきめ細やかな食事対応により,食事摂取量の改善や苦痛の軽減など図るため,下記一覧表に対応内容及びオーダー方法について示す.症状食欲不振110緩和ケアにおける食事調節対応一覧表対応◆のど越しの良い食品対応 ・麺類 ・果物,アイスクリーム,ゼリー◆食事量の調節 ・ハーフ食(おかずや主食量調節) ・分割食(おやつなど)◆主食調節 ・おにぎり(味付き)

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