緩和ケアマニュアル
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 8.がんのリハビリテーション 2)回復的(Restorative):がんによる障害を持つ患者 3)維持的(Supportive):腫瘍が増大し,機能障害が進行しつつある患者の能力の維持,改善を目的とする. 4)緩和期(Palliative):終末期がん患者に対して,QOL原因 がんの増大にともなう代謝異常,各種サイトカイン,痛み,貧血,電解質異常,栄養障害,活動性低下,抑うつ・不安などの心理的な問題,睡眠障害など多くの要因が関連して生じるとされている.評価  NumericalRatingScale(NRS)などリハビリ 運動療法により活動を強化することで,体力低下の予防または改善,日常生活活動での消費エネルギーの軽減,また運動による精神的ストレスの軽減により全身倦怠感の改善を図る.⑴ 病期別(Dietz分類)リハビリテーション 1)予防的(Preventive):がんの診断後の早期(手術,放射線,化学療法の前)から開始.障害はまだないが,その予防を目的とする.⑵ 障害に対する代表的なリハビリテーション 1)全身倦怠感に対して機能回復を図る.の高い生活が送れるように援助する.106

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