緩和ケアマニュアル
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 3.持続皮下注射適応となる状態・薬剤の内服が困難・下血・吐血により消化吸収が不良・痛みや呼吸困難が非常に強く,短期間での症状マネジメントが必要.・ 皮下注射の1日最大投与量は1カ所およそ18~20㎖0.5㎖/h以下が望ましい.薬液が多い場合は投与経路(穿刺部位)を2カ所に分けるなど工夫する.■皮下注射が可能な薬剤モルヒネ注フェンタニル注ヒドロモルフォン注ケタミン静注用ミダゾラム注各種輸液剤:維持輸液(ソルデム1,ソルデム3A,生理食塩水,5%ブドウ糖液など)■皮下注射不可能な薬剤: ジアゼパム注射液(注射部位に硬結を生じるため)管理・毎日刺入部の観察.・針の交換:約1週間毎に変更.ただし皮膚に発赤・腫脹があれば1日目でも抜去し,別の部位に穿刺する.*皮膚刺激の強い薬剤の場合,薬剤10㎖に対してデキサメタゾン1㎎ほど混注するとある程度発赤を防ぐことが出来る.メトクロプラミド注射液ハロペリドール注デキサメタゾン注射液オクトレオチドブチルスコポラミン注93

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