進行・終末期がんにおいてステロイドは，局所症状への効果（腫瘍周囲の抗炎症・抗浮腫効果）と，全身症状への効果（悪液質症候群による症状の改善）が期待できる．＜適応となる症状＞・食欲不振，全身倦怠感・消化管閉塞，がん性腹膜炎，悪心嘔吐・骨転移痛，がん疼痛全般・呼吸器症状（気道狭窄，がん性リンパ管症，がん性胸膜炎，上大静脈症候群）・抗浮腫療法（頭蓋内圧亢進症状，脊髄圧迫，リンパ浮腫，腸管浮腫軽減，肝腫大の軽減など）・腫瘍熱，高カルシウム血症89Ⅳ．緩和ケアのスキル １．ステロイドの使い方
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