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お知らせ

第53回地域連携研修会を開催しました

 先日、2018年11月12日(月)19時より、第53回地域連携研修会が本学、多目的研修室にて開催されました。本学附属病院 血液内科の3人の先生に、ご講演いただき、会場には、近隣の連携病院、連携診療所の先生方や学内の職員の合計58人が参加され、大変有意義な研修会となりました。講演内容は以下の3演題です。

「腰痛で見つかる血液疾患~10年で劇的に変化した多発性骨髄腫治療~」
  富山大学附属病院 第三内科 診療講師 和田 暁法
「造血幹細胞移植の進歩―当院での取り組み」
  富山大学附属病院 第三内科 診療講師 村上 純
「最新の悪性リンパ腫治療」
  富山大学附属病院 血液内科 教授 佐藤 勉

 和田先生のご講演では、多発性骨髄腫について、大変わかりやすくお話しをしていただきました。特に65歳以上の高齢者でCRAB(C:高カルシウム、R:腎障害、A:貧血、B:骨病変)を有する場合は要注意で、原因不明の骨折、疼痛を有する場合、採血で総蛋白が異常に高い(栄養状態がよすぎる)場合には注意すべきことを紹介されました。また骨髄腫の治療薬が急速に進歩し、予後の改善が認められる様になったことを教えていただきました。
 村上先生のご講演では、造血幹細胞移植について、その歴史から現在の流れ等についてお話しいただき、現在の当院での骨髄移植の様子などを説明していただきました。そして当院において1995年以降施行している移植の成績が向上している事をお示しいただきました。
 佐藤先生のご講演では、悪性リンパ腫という病気は、全身に初期病変を作りうるため、多くの患者が、院内、院外からの紹介症例で成り立っている事を説明され、地域連携の重要性を認識しました。そして、悪性リンパ腫の確定診断に当たっては、病理組織、染色体検査、細胞表面マーカー、遺伝子検査などを駆使して診断し、治療を行う事、治療も劇的に進歩し、CHOP療法からR-CHOP療法、そして、RI標識CD20抗体療法、ヒト化抗CD20モノクローナル抗体療法、キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法など、新薬への期待についてお話しされました。
 是非とも、連携病院、連携診療所の皆様におかれましては、血液疾患について、少しでも疑われる症例があれば、最先端の医療技術を誇る血液内科へ、多くの症例をご紹介いただければと思います。
 なお、第54回地域連携研修会は、平成31年1月31日(木)19時より、富山大学附属病院 総合臨床教育センター2階『多目的研修室』にて開催されます。担当は、第一外科です。是非ご参加をお待ちしております。
 なお、『連携登録医制度』への登録希望、当院の電子カルテ情報を参照出来る『地域医療連携システム』への登録を希望される先生方におかれましては、当院医療福祉サポートセンターへ御連絡いただければ幸いです(renkei@med.u-toyama.ac.jp)。