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産科婦人科

齋藤 滋

【診療科長】
教授 齋藤 滋

吉野 修

【副科長】
診療教授 吉野 修


TEL(076)434-2281
FAX(076)434-5036
概要
附属病院産科婦人科は1979年10月より診療が始まりました。診療部門は大きく3つに分けられ、腫瘍、周産期、不妊・生殖内分泌の専門家がチームを編成し、診療にあたっています。
腫瘍に関して
進行癌症例に対して術前化学療法を行い、手術不能例を手術可能にし根治性を高めたり、放射線療法と組み合わせることによって治療効果をあげることに成功しています。放射線療法では、腔内照射や組織内照射を富山県内で行なう数少ない施設であり高齢者や進行症例、再発症例に対して治療を行っています。また、平成20年からは照射部位をコンピューターで設定し、副作用を少なく、治療効果を高める装置も導入され、今後治療成績がさらに向上すると考えられます。日本婦人科腫瘍専門医2名が中心となり専門的な治療を行なっています。また、子宮頚部の初期病変(上皮内癌など)に対して特殊な電気メスを用いた円錐切除を行い、子宮頚癌の根治性と妊孕性温存の両方の面で良好な成績を収めています。子宮体癌では、進存度やがん細胞の異型(顔つき)を術中に判断し、骨盤内や傍大動脈リンパ郭清をしなくても良い症例で選択して治療に臨んでいます。5年生存率も従来のリンパ郭清していたと全く差を認めていませんので患者さんにとっては負担の少ない手術となっています。卵巣癌でも集学的治療を行っており、特に最も多いⅢ期での生存率が最近10年間では70%を超えています(通常ですと30%前後)。多くの施設では生存率50%を目指して努力しています。富山大学では徹底的な手術と、抗がん剤治療を的確に行なうことで生存率を高めています。また再発してもあきらめずに他の抗がん剤を使用することで、良い生存率が得られています。毎月、病理部と病理カンファレンスを行ない、症例の検討も行っています。
周産期に関して
早産の予知・予防に積極的に取り組み、早産による新生児死亡や後障害発生を減らすことに、成功しています。とくに羊水中に含まれる細菌やマイコプラズマ、ウレアプラズマなどのバイ菌を迅速に検出する方法を世界に先駆けて開発し、治療に役立てています。平成13年度より周産母子センターが併設され、さらに多くの患者さんを受け入れることが出来るようになりました。現在、富山県内の第3次医療施設として富山県立中央病院とともに中心的な役割を果たしています。県外から多くの先天性心疾患(生まれつきの心臓の病気)の患者が紹介され、手術件数では北陸一です。平成23年からNICUが12床に増床され多くの赤ちゃんを収容できるようになりました。平成24年からは、重症の妊婦さんを集中的に治療するMFICU3床も開設されました。未熟児や合併症を持った赤ちゃんを出生前から管理し、出生後直ちに治療するために産科医、小児科医、小児循環器外科医、小児外科医、看護師が周産期カンファレンスを毎週開催して、治療方針を決めています。

『妊娠と薬情報センター』『妊娠に関する遺伝相談外来』『無侵襲的出生前遺伝子学的検査(NIPT)』の相談や検査が当院で受けれます。
不育症に関して
妊娠はするのですが、流産や死産をくり返し元気な赤ちゃんを持てない人を不育症といいます。当科の教授 齋藤 滋は、厚生労働省の不育症の研究班の代表世話人を務め、不育症に対しての治療を行なって良好な成績を得ています。県外からも多くの患者さんが来られ、治療により元気な赤ちゃんを出産されています。あきらめずに一度受診されることをお勧めします(月、金)。

★IVA治療を行う『P.O.I外来(卵巣機能不全外来)』を開設しています。
不妊症に関して
従来、体外受精を行なってきましたが、産婦人科医不足のため一旦中断しております。しかし、県内の不妊専門の医院と連携をとり、治療を進めることは可能です。
特殊外来に関して
更年期外来、産婦人科漢方外来、思春期外来、子宮内膜症外来を設置し、特に、漢方外来では更年期・不妊症などの内分泌異常の治療に良好な成績を収めています。 米澤助教は更年期疾患の専門医であり、多くの症例を治療しております。また当科ではKTPレーザーメスを用いた子宮内膜症の手術を積極的に行なっており、不妊症例では2年以内に70%以上の人が妊娠しておられます。

外来診療案内 平成29年4月現在

午前

曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
初診 齋藤教授 米田(哲)診療准教授
伊東医員
福田診療助手 塩﨑診療准教授 齋藤教授
一般 福田診療助手 吉江医師
腫瘍 吉野診療教授
中島診療准教授
島診療講師
  吉野診療教授
鮫島診療講師
  中島診療准教授
島診療講師
産科 米田(徳)診療講師 吉江医師 米田(哲)診療准教授 伊藤診療助手 塩﨑診療准教授
不育症 齋藤教授   津田医員   齋藤教授
遺伝   伊藤診療助手     伊藤診療助手

午後

曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
腫瘍         中島診療准教授
島診療講師
更年期・骨粗鬆症・漢方     米澤医師   鮫島診療講師
産褥検診       米田(徳)診療講師  
リンパ浮腫         新居医員
遺伝         伊藤診療助手
P.O.I.外来     吉野診療准教授
伊東医員
小林医員
   

診療スタッフのご紹介

職名 医師名 専門分野
診療科長(教授) 齋藤 滋 産科婦人科一般、周産期、腫瘍、不育症
診療教授
(副科長、婦人科病棟医長)
吉野 修 産科婦人科一般、子宮内膜症、腹腔鏡手術
診療准教授(産科病棟医長) 塩﨑 有宏 産科婦人科一般、周産期、超音波診断
診療准教授(学生教育長) 米田 哲 産科婦人科一般、周産期
診療准教授(医局長) 中島 彰俊 産科婦人科一般、腫瘍
診療講師(外来医長) 島 友子 産科婦人科一般、腫瘍
診療講師 米田 徳子 産科婦人科一般、周産期
診療講師 鮫島 梓 産科婦人科一般、更年期、骨粗鬆症、漢方
診療助手 伊藤 実香 産科婦人科一般、周産期、遺伝
診療助手 福田 香織 産科婦人科一般
医員 津田 さやか 産科婦人科一般
医員 伊東 雅美 産科婦人科一般
医員 小野 洋輔 産科婦人科一般
医員 草開 妙 産科婦人科一般
医員 田中 智子 産科婦人科一般
医員 小林 睦 産科婦人科一般
医員 森田 恵子 産科婦人科一般
医員 安田 一平 産科婦人科一般
医員 新居 絵理 産科婦人科一般
医員 古村 恭子 産科婦人科一般
医員 津田 竜広 産科婦人科一般
医員 布村 晴香 産科婦人科一般
医員 古田 惇 産科婦人科一般
医員 前田 恵利子 産科婦人科一般
短時間勤務医師 吉江 正紀 産科婦人科一般
短時間勤務医師 米澤 理可 更年期、骨粗鬆症、漢方

高度な医療または特徴的な医療

産科・婦人科の一般的な疾患の治療に加え、以下のような特徴的な医療を行っています。


  • ・独自のマーカーを用いた早産の早期発見・早期治療
  • ・パルスドップラー超音波断層法検査を用いた胎児異常の早期発見・治療
  • ・多胎や妊娠高血圧症候群などのハイリスク妊娠の管理
  • ・ダブルバスケットカテーテルを用いた胎児手術
  • ・子宮頚部高度異常形成~上皮内癌等の子宮頚部早期癌に対するLEEPを用いた子宮温存手術
  • ・良性卵巣腫瘍・子宮筋腫・子宮内膜症などの内視鏡下手術
  • ・抗癌化学療法の副作用軽減を目的とした漢方併用療法
  • ・卵管性不妊症に対する卵管鏡下卵管形成術
  • ・原因不明不妊症に対する漢方治療
  • ・子宮内膜症の系統的治療
  • ・更年期障害・骨粗しょう症に対するホルモン補充療法および漢方療法
  • ・不育症に対する系統的治療

増えている腹腔鏡下手術
腹腔鏡下手術とは、開腹せずに腹腔鏡で腹腔内の様子をビデオスクリーンに写しだし、この画面を見ながら特殊な器具を使って手術を行う方法です。腹腔鏡下手術ではお腹に5~10mm程度の3ヶ所ほど小さな穴を開けるだけで手術ができます。傷が小さいため、術後の痛みが少ない上、傷はほとんど見えなくなるので美容上の利点もあります。3~4日という短期間の入院ですみ、社会復帰も早くなります。開腹手術に比べて腹腔内の癒着が起こりにくいともいわれ、不妊症患者の手術にも適していると考えられています。このような観点からも腹腔鏡下手術は今後ますます盛んになる手術法と考えられます。
当科では、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮外妊娠、不妊症(卵管卵巣周囲癒着症や多嚢胞性卵巣)などを対象に腹腔鏡下手術を行っています。当科での腹腔鏡下手術の実施件数と実施率はどんどん増えていきます。2013年からは、婦人科内視鏡専門医、生殖医療専門医である吉野准教授が東京大学から赴任しましたので、より高度で専門的な治療が行なえるようになりました。