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病院概要

病院長あいさつ

病院長あいさつ

病院長あいさつ

 ホームページをご覧いただき、ありがとうございます
 3年以上続いたコロナ禍もやっと出口に近づきました。新型コロナウイルス感染症が5月8日から5類感染症になります。しかし、コロナウイルス自体が変わったわけではないため、高齢者や病弱な患者さんがいる病院内では、引き続き、院内感染防止に取り組まなければなりません。そして、今後、新たな感染の波が生じた際には、感染症指定医療機関としての責任を果たしていきたいと思っています。
 当院は、この3年間のコロナ禍において、重症のコロナ患者さんの受け入れと治療を行うと同時に、特定機能病院として求められる全ての診療科で、高度医療を必要とする患者さんの入院および外来治療を滞らせずに行い、富山県の高度医療と地域医療に貢献してきました。
 当院の機能強化は、コロナ禍の中でも継続してきました。今年3月1日付けで救急医学講座教授として土井 智章教授が着任されました。土井教授は、岐阜大学の高度救命救急センターで広範囲熱傷、多発外傷、薬物中毒などの治療を専門に臨床経験を積んでこられ、当院が今後、富山県の高度救急医療を行っていく上で欠くことができない指導者です。土井教授の着任を受けて、今年4月から当院の救急医療の体制を強化しました。院内全科からの応援をいただきながら、救急外来に医師を必要数配置しています。2024年4月からは医師の働き方改革で時間外労働の上限規制が設けられるため、県内の救急医療対応にも変化が生じることが予想されますが、それらの変化にも当院が対応できるようにしたものです。
 また、4月1日付けで炎症性腸疾患内科(IBD内科)の特命教授として渡辺 憲治教授が着任されました。渡辺教授は、IBD診療一筋で30年以上のキャリアをお持ちの先生で、日本でも指折りの専門家です。富山県また北陸には、IBDを専門にした医師は非常に少なく、IBD診療が取り残されていた側面がありましたが、渡辺教授をセンター長とするIBDセンターを当院に設置したことにより、富山県のみならず北陸のIBD診療の拠点となっていくことが期待されます。同時に人材の育成と研究にも力を入れ、全国からIBD診療を学ぶ医師を受け入れる予定です。IBDセンターは5月1日付で設置しました。
 このように当院は、毎年、進化しています。診療科長である教授は、全国から公募して来られた選りすぐりの医師ばかりです。各診療科では、全国トップレベルの診療を行っており、各診療科の特徴は以下に簡単に記載していますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
 これからも当院は、地域医療の最後の砦となるべく、病院の全職員が力を合わせて努力してまいります。どうぞ安心して当院で治療を受けていただきますようお願い申し上げます。

 

富山大学附属病院の特徴

第一内科診療部門

戸邉 一之教授は、糖尿病の患者様の食事療法や運動療法に「とやまパラドックス」理論を活かした生活改善指導を行うとともに、最新の糖尿病診療を行っております。免疫・膠原病内科の篠田診療教授は、免疫難病である膠原病や関節リウマチの治療を行なっています。呼吸器内科の猪又診療准教授は肺癌に対する薬物治療、その他COPD、喘息など呼吸器疾患の診断・治療に取り組んでいます。

第二内科診療部門

絹川教授が中心となり、最新の薬物療法から人工心臓治療まで、他院では管理が難しい重症心不全患者さんの治療を行っています。また、様々な循環器の病気に対して、からだへの負担が小さい、最先端のカテーテル治療を積極的に導入しています。

第三内科診療部門

安田 一朗教授は消化器疾患全般を専門としながら、特に膵臓や胆道疾患の内視鏡診断・治療では世界の指導的立場にあります。国内で初めての膵臓・胆道センターを外科と協力して当院に立ち上げ、高いレベルの診断・治療に取り組んでいます。また、2023年4月には炎症性腸疾患内科が新設となり、渡辺憲治特命教授が着任されました。渡辺教授はクローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患診療の日本における第一人者です。

血液内科

日本血液学会専門医5名(うち5名とも指導医)を中心にして、大学病院らしいワンランク上の医療を心がけています。鉄欠乏性貧血から骨髄移植まで、すべての血液疾患を対象として、親切で丁寧な対応がモットーです。

皮膚科診療部門

皮膚科では一般的な皮膚疾患から全身疾患の皮膚症状まで幅広く診療しています。特にアトピー性皮膚炎を始めとするアレルギー性皮膚疾患や光線過敏症の診療を得意とし高いレベルの診断と治療を実践しています。そのほか自己免疫性疾患や遺伝性疾患の診断・治療や皮膚外科、熱傷、悪性腫瘍の集学的治療、アザに対するレーザー治療などでもそれぞれの分野の専門の医師が精力的に診療に取り組んでいます。

小児科診療部門

小児科では、「All For Children:未来ある子どもたちのために ~今できること、これからやるべきこと~」をモットーに、日々富山県や周辺地域における小児医療を支え、高度医療を提供しています。各々の医師が「子どもの総合医」であるとともに、新生児・未熟児、循環器、アレルギー・呼吸器、血液・悪性腫瘍、救急集中治療、神経、内分泌等の各分野の専門的な知識や経験を活かしながら、タッグを組んで診療にあたっています。

神経精神科

難治例や身体合併症例を含む多様な精神疾患を対象に幅広い臨床を行っています。鈴木 道雄教授や高橋 努診療教授が中心となり、統合失調症などの精神疾患の早期診断、早期治療には特に力を入れて取り組んでいます。

こどものこころと発達診療科

0から15歳までのこどものこころや発達に関わる様々な問題に対して診療を行っています。診療には複数名の医師が同席させていただき、チームとして子ども達ひとりひとりの治療に当たります。

放射線科診療部門

放射線診断科では野口 京教授および医局員スタッフが高度な画像診断を行なっており、すべての診療科がお世話になっています。特に、脳神経領域のCT、MRI画像診断法の開発では、世界的に注目されています。
放射線治療科では齋藤 淳一教授およびスタッフが放射線治療を担当しています。特に、定位放射線治療、強度変調放射線治療という高精度な放射線治療の普及に努めています。

第一外科診療部門

芳村 直樹教授が小児心臓外科、深原一晃診療教授が成人心臓外科を担当し、極めて良好な手術成績を挙げています。特に小児の重症心疾患、成人の重症心不全に対応できる唯一の施設として北陸各地から患者さんを受け入れています。
また呼吸器外科では土谷智史特命教授のもと、肺がんや縦隔腫瘍に対して、先進的なロボット支援下手術、単孔式内視鏡手術などの低侵襲手術を行い、患者さんの早期回復・社会復帰を目指しています。進行癌に対しては、内科や放射線科と役割分担を行いながら、新しい分子標的治療薬や免疫療法、放射線治療などを組み合わせた集学的治療を行い、切除が難しい肺がんも積極的に根治切除を目指しています。若手外科医が中心となって、早期の治療が必要になる気胸や膿胸の手術も県内外の病院から広く受け入れ、地域医療に貢献しています。

第二外科診療部門

藤井 努教授のもと、消化器外科では膵臓・胆道・肝臓・食道・胃・大腸などの手術を多数おこなっており、また乳腺、甲状腺、小児外科の多くの外科手術を行なっています。とくに藤井教授は膵臓癌手術の達人であり、2018年に当院に膵臓・胆道センターを開設し、東京・大阪をはじめとして北海道から沖縄まで日本中から患者さんが訪れ、先端的手術・治療を受けています。膵癌に対しては手術だけで無く、当院でしか受けられない化学療法などの集学的治療も行っています。ロボット支援下手術、腹腔鏡・胸腔鏡下手術などのからだに負担の少ない手術も積極的に行っています。乳癌治療では、化学療法と手術を組み合わせた積極的集学的治療のほか、形成外科と合同して行う自家組織を用いた乳房再建術、化学療法の際の脱毛予防の治療なども当科の特色です。

脳神経外科診療部門

黒田 敏教授はもやもや病の世界的権威であり、海外・県外からも患者さんが来ています。黒田は日本脳卒中学会、日本脳卒中の外科学会、日本脳循環代謝学会の理事を務めるなど、脳卒中の分野で中心的役割を果たしています。2018年4月、当院に開設した包括的脳卒中センターでは、日夜、スタッフが一丸となって脳卒中患者の診療にあたっています。その規模は県内随一です。脳腫瘍、小児奇形、脊髄疾患などに対する治療実績も県内No.1です。

整形外科診療部門

川口 善治教授を中心に脊椎、関節、腫瘍、手外科、側弯症、など多分野にわたる治療を行い年々手術件数も増加しております。富山大学が開発した手術術式や手術機器もあり、国内外から高い評価を受けています。また最近ではわが国では最初のロボットを用いた最新の手術も行うようになってきており、患者様からの評判も上々です。

産科婦人科診療部門

周産期医療、婦人科腫瘍、生殖内分泌、女性医学の分野を担当しています。周産期医療では、合併症妊娠、切迫早産、妊娠高血圧腎症、不育症の治療を行なっています。婦人科腫瘍では、卵巣癌、子宮頸癌、子宮体癌の集学的治療(手術、放射線、化学療法、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤)と共に、卵巣がんに対する予防的卵巣卵管切除も行なっています。また良性腫瘍は内視鏡手術を中心に行なっています。AYA世代癌治療に対してのサポートも行っております。

眼科診療部門

眼科は人が生きていく上で最も重要な情報源である視覚を守る科です。当院眼科は、前眼部、白内障、緑内障、眼炎症、網膜硝子体、眼形成、小児眼科、斜視弱視、神経眼科などのすべての領域をカバーしており、高度先進医療を実施しています。また、多焦点眼内レンズの選定療養も実施しています。当院は、北陸・甲信越の大病院の眼科で毎年、総合1位の評価を得ています(週刊朝日MOOK)。県内すべての眼科からの多くのご紹介を受け、多くの患者さんの治療をしています。超高齢社会でますます重要になる視覚を守るため、患者さんが安心できる眼科医療を提供していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

耳鼻咽喉科診療部門

耳鼻科全般にわたって高度医療を行っています。特にめまいに関しては、先端めまいセンターがあり、富山県のみならず全国から数多くの難治性めまい患者さんが受診されています。ビデオヘッドインパルス検査や前庭誘発筋電位検査、内耳造影MRI検査などの最新の診断機器を導入しており、正確なめまい診断とそれに基づく最適な治療が可能です。また、難治性メニエール病のめまいに対して有効な中耳加圧治療も行っています。耳に関しては、慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎などに対して、内視鏡や最新の外視鏡を用いた低侵襲手術を行っています。さらに、富山県で唯一、両側重度難聴患者に対する人工内耳埋込術が可能な施設です。鼻に関しては、低侵襲な内視鏡下鼻副鼻腔手術や、脳神経外科と協力して内視鏡下経鼻頭蓋底手術にも取り組んでいます。また、外鼻形態異常による鼻閉に対して有効な鼻中隔外鼻形成術や、難治性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法、抗体療法、手術治療も行っています。頭頸部癌に対しては、手術・化学療法・放射線療法に加え、新しい分子標的治療や免疫療法を組み合わせた集学的治療を行っています。病気の発生部位や進行度に応じて適切な治療法を選択し、患者さんの機能温存と根治の両立を目指しています。

泌尿器科診療部門

北村 寛教授が手術がとても上手な方です。またロボット手術の大家でもあります。2016年に富山大学でもロボット手術を導入しました。県民の方々に新しい医療(前立腺癌、腎癌、膀胱癌に対してのロボット手術)を提供しています。

麻酔科

中央診療部門である手術室で、大学病院であるからこそ高度で先進的な手術に対して患者さんの安全を第一に考えた麻酔を心掛けながら、術前から術後にかけて周術期の管理を行なっています。また、北陸で唯一存在する痛みセンターの窓口を担うペインクリニック外来では、多職種スタッフと協力しながら、慢性痛やがん性疼痛で悩んでいる多くの患者さんを診ています。すべての麻酔科医が、他科の医師や看護師など多くのスタッフとスムーズな連携をとりながら、日夜患者さんのために努めています。

歯科口腔外科診療部門

野口 誠教授が中心となり、口腔腫瘍、口唇口蓋裂、顎変形症、インプラントなどを行なっています。野口教授はインドネシアで多くの口唇口蓋裂患者を治療しておられ、国際貢献されています。

和漢診療科

和漢診療科では、漢方医学と西洋医学を融合した診療を行っています。受診される患者さんの病気は多岐にわたり、困っておられる症状も様々です。冷え症や虚弱体質など、西洋医学ではあまり治療の対象とならない患者さんも受診されます。漢方治療に興味がある方は是非受診してみてください。

脳神経内科

パーキンソン病、脳卒中、多発性硬化症などの神経免疫疾患、認知症、てんかん、稀な神経難病など、広く神経疾患全般を対象として、大学病院にふさわしい高度医療を実践しています。

感染症科

山本善裕教授は、新型コロナウイルス感染症パンデミックでは県内第一人者としてリーダーシップを発揮され、県内の感染対策に東奔西走されていました。院内でも感染症患者に対して的確な診断をされ、全診療科で大変お世話になっています。富山県内の病院との合同カンファレンスも行っており、重症難治性感染症に対応されています。また、渡航ワクチンも受けられますので、ご相談ください。

形成再建外科・美容外科診療部門

佐武教授は自家組織による乳房再建術の第一人者で、県内外から多くの乳がん患者さんが来院され、「あたたかく、やわらかく自然な乳房」を再建されています。小野田診療准教授はリンパ浮腫の患者さんに対して、理学的治療とリンパ管静脈吻合を行い、良好な結果を得ています。「形成再建外科・美容外科」では、再生医療、脂肪注入をはじめとした新技術や、顕微鏡下の血管・リンパ管吻合、神経縫合、組織移植による再建などの高難度手術を駆使し、院内各診療科と協力して幅広い疾患の治療に対応されています。また北陸では唯一、富山大学が性同一性障害の当事者の方への手術を実施しています。

リハビリテーション科診療部門

服部 憲明教授を中心に、高度な医療を行う各診療科と密な連携を取りながら、質の高いリハビリテーション医療をより早期から提供することで、患者さんお一人おひとりの治療・回復を支えています。またロボットリハビリテーションや最新の機器を用いたバイオメカニクス・神経科学に基づく評価や治療にも積極的に取り組んでいます。

総合診療科

総合診療科では複雑な要因が関与すると思われる患者さんを対象に、こころのケアを含めた全人的医療を行なっています。また、県内の病院とも連携して地域医療にも貢献しています。これからの医療は地域包括ケアおよび地域共生社会の構築が主となりますが、その中心的な役割を総合診療科は果たしていきます。

病理診断科

病理診断科では、検査や手術などで採取された検体を顕微鏡を用い診断しています。特に、平林健一教授は膵臓・胆道疾患が専門であり、高度で質の高い病理診断を提供しています。また、がん遺伝子パネル検査にも大きく関わり、診断のみならず治療にも大きく貢献しています。

災害・救命センター(救急科)

当センターでは、富山県救急医療の最後の砦となるべく、24時間365日、救急車・ドクターヘリ対応、また医療機関からのご紹介症例に対して、その疾患を問わず、各診療科と協力のもと高度な救急医療を提供しています。そのなかで、救急科は広範囲熱傷、重症外傷、急性中毒、ショック、敗血症などの重症疾患を特に専門としています。

検査・輸血細胞治療部

仁井見 英樹准教授が中心となり、病院全体の検査を担当しています。迅速で正確な診断をモットーに日夜、検査データを出してくれています。特に独自開発された病原微生物を4時間以内に検出・同定・定量する方法は画期的です。

遺伝子診療部

遺伝子診療部では遺伝医学の専門家である臨床遺伝専門医・認定遺伝カウンセラー等の各スタッフが、それぞれの専門性を活かして遺伝カウンセリングを行っています。特にスタッフの福田令さんは北陸初の認定遺伝カウンセラーであり、県内外で遺伝カウンセリングの普及と啓発に先導的な役割を果たしています。

臨床腫瘍部

がんの克服は言うまでもなく日本国民の大きな願いです。ところが、がんも様々であり、治癒が見込めるものから極度に治療抵抗性のものまであります。その克服を目指して、あらゆるがんの治療法開発に期待のかかる新たな医療が2019年から始まった「がんゲノム医療」です。当院は厚生労働省から指定された県内唯一の「がんゲノム医療拠点病院」で、その中心を担うのが臨床腫瘍部です。臨床腫瘍部では総合がんセンター内のすべてのセンターと連携をして、あらゆるがん患者さんの診療、ケアに努めます。

以上が私達、富山大学附属病院のスタッフです。もちろん多くの優秀な看護師、薬剤師、コメディカルスタッフの協力なくしては、チーム医療はできません。富山大学附属病院には、多くの優れたスタッフが勤務しています。詳しいことをお知りになりたければ、各診療科のホームページをご覧ください。

富山大学附属病院がさらに皆さんにご利用いただきやすく療養中もできるだけ快適にお過ごしいただけるよう、職員一同で努力してまいります。
皆さんからの貴重なご意見、ご感想を下記までお寄せください。

メールによるご意見は:hospital@med.u-toyama.ac.jp 宛に、送付ください。
また病院内の1階玄関ロビーにもご意見箱を設置しております。どうぞご利用ください。

 

国立大学法人 富山大学附属病院