妊娠時の
HDN
回避のための
不規則抗体検査を行う際のポイント
•
胎盤通過性の
I
g
G
抗体である
Ø
間接抗グロブリン試験を用いた検査を行う。
u
DTT
や
2-ME
で、IgMを不活化後検査することが望ましい。
Ø
反応増強剤は添加しない。
原因となる抗体に対する
児
の抗原性
はヘテロである
Ø
ヘテロ血球で、検出できる感度でよい。
免疫抗体である
Ø
妊娠の前期と後期で、検査を行う。
Ø
抗体がある場合は、抗体価の測定を行う。
•
免疫
母体に対する輸血が必要な可能性も念頭においておく。
IgM
は
5
両体でありそれぞれのサブユニットはジスルフィド(
S=S)
結合で結ばれている。
2-ME
はこの結合を還元的に切断し
IgM
を符活化させる。このように
2ME
で還元して付加つかされる抗体を
2-ME
感受性抗体という、
IgG
じゃ
2-ME
処理でも活性を失わないので(
2-MEresistant antibody,2-ME
抵抗性抗体)、
2-ME
処理は両者の区別や
IgM
賦活化後の
IgG
の検出に用いられる。例えば
ABO
不適合妊娠において母体血中の免疫性(
IgG
性)抗
A
、抗
B
の証明および抗体価の検査は重要である、なお、
IGM
の賦活下方として
DTT
(
dithiothreitol)
も用いられる。