特徴
- おもにIgMの抗体を検出
- 交差適合試験では、型確認の意味もあり
- 主試験では、メジャーミスマッチ(Aの人にAB型、Oの人にB型など)、副試験では、マイナーミスマッチ(Aの人にAB型、ABの人にB型など)が検出できる。
問題点
- カラム法を導入している施設では、生食法は行っていない。
- 臨床的に意義の薄い抗体の検出率が高い
- 15〜20分室温放置した後、判定を行うように参考書等によく記載されているが、この意義はあるのか。→冷式抗体を検出したいと考えるならむしろ2〜3分冷やして見たほうがよい。
- 温式抗体が強いために出るのであれば、その先の検査で必ず検出されるはず。
今後考えなければならないこと
- 型確認など、使い方によっては大変重要な意義を持つが、不規則抗体検出という意味ではあまり意義がない。現場のスタイルやコスト、実務労働などトータル的に考え、続行すべきかやめるべきか、再度各部署で話し合うことが必要。
生食法